不定期俺日記ver.2

何というか適当に。



『昨今どうよ』

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  • 2007年07月09日うちにきた後輩が

  • オーディンスフィアにえらくハマっておるようで、しかしこちらはゴッドオブウォーを始めてクレイトスさんの男っぷりに惚れておるのでどうしたもんかという。
    でまあ、いろいろ言うので、集まったとき、オーディンスフィアの主人公の姫(でしたっけ?)をうろおぼえで描いてみた。

    so01.gifこんな感じ↓だっけ?」
    gw001.gif
    bo01.gifto01.gifsa01.gif「…………」
    bo01.gifto01.gifsa01.gif「…………」
    sa01.gif「……惜しい」
    bo01.gif「な、何言ってるんですか! 甘やかしちゃ駄目ですよ!!

    to01.gif「つーか何で本体ワヤなのにパイルバンカーは結構出てるん?」
    so01.gif「いや、確か、何か腕に装着系の槍じゃなかったっけ?」
    bo01.gif「いえ違います。上からちゃんと握ってます」
    so01.gifアルェ──!? 槍が腕つきなのは結構自信あったんだがなあ」
    bo01.gif「まあ、基本、肘につけるように握ってますから、そこらへんの記憶違いなんじゃないかと……」
    to01.gif「それよか取り込んで着彩してみい。
    ひょっとしたら似るかもしれん」
    so01.gif「しょうがねえなあ。
    確か青と黒と白だったような……」



    gw002.jpg
    bo01.gifto01.gifsa01.gif「…………」
    bo01.gifto01.gifsa01.gif「…………」
    sa01.gif「……誠に残念ですが、プレイしてない私ですら圧倒的に間違ってると言える部分が一カ所あります
    bo01.gif「あ、甘やかしちゃ駄目ですよ! 全体的に間違ってるんですから!」
    to01.gif「つうかオービタルフレームの股間概念がファンタジー風に混じっとらんか?
    so01.gif「いや、あったよ! あったって!
    sa01.gif「一体何処で記憶がねじ曲がったんですか?」
    to01.gif「しかしこんなんが向こうから空飛んできたら敵はビックリするやろな
    so01.gif「あっれ全否定かよ畜生
    to01.gif「あとな? 花輪違うで?
    bo01.gif「脚についてるのも花輪じゃなくて翼です。
    それと腰の後ろにファンネルコンテナついてません
    so01.gif「あれ? 何か尻の後ろ上側に突き出してるものなかったっけ?」
    bo01.gif「いや、だからそれが腰の主翼で、腰の主翼は下がってないんですってば」
    so01.gif「あぁ? 何かおかしいなあ。俺が見たのと何か現実違うなあ
    bo01.gifto01.gifsa01.gif現実みてねえよオマエ

    あとで友人の持ってるファミ通バックナンバーの画面写真見たら本当に違って驚愕しました。
    土曜の夜は大体こんな感じです。

    ともあれそんなところで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2007年06月26日またもや

  • というか、結構前のこと。

    so01.gif「つーわけで、アンタに以前勧められたリリカルなのはだけどさあ」

    ●参照(注意書きも参照)
    http://armkawakami.blog43.fc2.com/blog-entry-338.html

    sa01.gif「観ましたか?」
    so01.gif「うんにゃ、観ないでそのまま想像で各話想像してみたりしてた
    to01.gif「何しとんのや貴様は」
    so01.gif「とりあえず、前回貰った情報から構築した1クール分、タイトル並べるとこんな感じだと思うんだけどどーよ?」

    ぼくがかんがえた『魔法少女リリカルなのはPATRIOT
    ------------------------
    第一話「なのは大地に立つ」
    第二話「湧き上がれパワー」
    第三話「呪文はハートマン」
    第四話「期末テスト破壊指令」
    第五話「夏だ! 海だ! 撃て!!」
    第六話「正義の味方バイアとアグラ」
    第七話「机の奥でパンが凄いことに」
    第八話「秋です。巨砲の美味しい季節です」
    第九話「親バレで引退!?」
    第十話「大いなる力には大いなる無責任が」
    第十一話「魔法少女だけど血尿出たよ!!」
    第十二話「聖者の祭りでドンパッチ」
    第十三話「俺の名を言ってみろ」
    ----------------------
    to01.gif「うーん、ちと情報与えすぎたかなあ」
    so01.gif「最終話だけぼんやり聞いた記憶があるなあ」
    sa01.gif「というか、小学生の哀しい思い出が多くなりそうな」
    so01.gif「ちなみに作業中、正気に戻るまでの間に一、二話の予告ストーリーを書いてみた」
    --------------------------
    第一話「なのは大地に立つ」
     高町・なのはは私立ハスフォード学院に通う小学生の女の子(幼女! 幼女!(←バックコーラス))。
     しかしある夜、ネトゲのやり過ぎで滾って寝れなくなったなのはが深夜の公園でラジオ体操をしていると、その動きを術式と勘違いした異世界の住人が門を開いて攻撃してきたのです。
     あっち系世界の化け物の攻撃に対して無力ななのははラジオ体操拳第二で相手をぶちのめして地べたに這わせますが、味方となってくれたイタチが叫びます。
    「だ、駄目だよ素手じゃ! それだと魔法世界では傷害になっちゃうから魔法で殺らないと!!」
     うわ向こうの法律マジでパなく面倒くせえ。
     仕方なく変身したなのはは、巨乳で大人の魔法少女になったのでした?

    第二話「湧き上がれパワー」
     昨夜の狼藉については一晩寝てスッキリすると完全に忘れていたなのはでしたが、手下になった物言うイタチが日本語喋って嫌な記憶を呼び起こそうとします。
    「巨乳! 巨乳!!」
     うるせえ。イタチを踵落としで沈めたなのはが学校に行くと、ハイソな友達がアメリカ帰りの人形を持ってきています。
    「ほら! なのはちゃんも見て! これブーズー系のチャーリーって言ってどういう仕掛けかよく解らないけど自分の不幸な身の上喋るの!! ほらチャーリー! 没落の原因を喋って!」
    『あああああ小豆相場がががが──』
    「ほら喋った! 可愛いでしょ!?」
     やべぇキメえ、と素直に思って奥深い表情になった中流育ちのなのはですが、運良く居合わせた別の友人の反応に合わせて虎口を逃れます。しかし体育の授業中、なのは達がエロソング歌いながら敷地をジョギングしていたときにそれは起こります。先生に取り上げられて焼却所に叩き込まれたチャーリーが、火葬パワーで昇華して暴れ出したのです。
    ---------------------------
    bo01.gifブーズーはヤバいんじゃないでしょうか」
    so01.gifツッコミそこかよ!!
    sa01.gif「というかですね」
    so01.gif「何だよ」
    sa01.gif「このアニメ、ライバルというか、宿敵というか、その中で友情育むもう一人の魔法少女が居るんですが」
    so01.gif「…………」
    so01.gif「……遅えよ早く言えよ予定入れずに各話想像カット切っちまったよ
    to01.gif想像止めろや
    so01.gif「そっかあ、だから最終話がジャギってアンタ言ってたんだなあ」
    bo01.gif「すいません、それ主人公とライバルのどっちがジャギですか
    so01.gif「あ? 何言ってんだ。ジャギはライバルじゃなくてライバルをそそのかした奴だぞ」
    bo01.gif「うっわ話が混ざってきた!」
    sa01.gif「ともあれいいですか、ライバルとして金髪で刃物持った少女が出てきましてね」
    to01.gif「アンタ今ナチュラルに誤解育む説明しとらんか」
    so01.gif「ってか金髪刃物は最近スゲーいる気がするんだが」
    sa01.gif「何言ってるんですか。そんなのいませんよ。現実見なさい現実
    so01.gifbo01.gifto01.gif元はアンタが言い出したネタだよ!


    ともあれそんな感じで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2007年04月16日LoV後編

  • 三回目、ラスト
    -----------------------
    11:
    語り手は言う。そのとき、彼は彼女の笑い声を間近で聞いたのだ、と。
    「戦闘は、いつもの調子で行われた」
    若者は、戦闘の中で問いかけた。
    「貴様の名前は!?」
    「無いさ」
    はは、と彼女はいつもの笑いを空に放つ。
    「かつて、この世界が生まれるより以前に、神と巨人の住む世界があったという」
    「では貴様は、その世界の生き残りなのか!?」
    「違う」
    は、という笑いの声が、天上に向く。
    「時間、というものを考えたことはあるか?」
    「時間?」
    「全てを移りゆかせ、越えさせて超えさせて、過去を消して進化させていくものさ」
    そんなものは──、
    「無い。我々の全ては日々の繰り返しだからだ。それは常に同じものの繰り返しであり、数で数えたところで最終的には全て同じ、一つしかないものだ。先祖の記憶は常に残っているし、我々はその中に等しくなるために生きている」
    「はは、いい答えだ。では問おう。──ならばこの世界は、何なのだと思う? 時間というものが変化を促すものであるというのに、それを拒否する、いわゆる時間経過がないこの平和な世界は何なのだ一体?」
    「何なのだとは──」
     はは、と彼女は笑った。
    「かつての世界が滅びるとき、神々は、自分達を滅ぼした怨念を封印したのさ。それも”時間の中”にね。故に今、時間は動いているが”封印されてもいる”」
     解るかい?
    「本来ならば、神々の作った時間すら砕かれて、次の世界の新しい時間に繋がるはずだった。その用意もあった。あの神々の世界には天上と地下の中間地点に地上があり、そこには人々がいて、彼らは滅びを生き残ったのだから。だから一度砕かれた全ては作り直され、人類たる彼らに受け継がれる筈だった」
     そして砕かれることで散り、それゆえに空間と同化出来た世界樹は、もはや世界の堆肥となり、そこに落ちた世界の欠片が種子となって新しい世界が生まれる筈だった。
    「だが、時間は動きつつも、封印停止させられた。──滅びを認めぬ神々の手によって」
    ならば、と彼は問うた。
    「ならばこの世界は……?」
    「この世界は、消えていった古い世界と、新しき次の世界の間に生まれてしまった、有りうべからざる世界だよ。時間がありながらも無いがゆえに、発生はしたが生まれてない世界。時間の変化を否定し、繰り返すものだけで構築された中間世界。はは、驚愕すべき世界だ。MARVEL-LANDとでも名付けるか」
    だから、と彼女は笑い、魔物を打ちながら言う。
    「世界各地にある像は何だか解るか? 時間停止して像化した、新しい世界の住人の”器”だ。そしてお前ら、自分が何であるか解っているか?」
    「まさか──」
    そう、と彼女は言った。
    「器に入ることが出来ず、彷徨い、ただ繰り返すだけになってしまっている新しい世界の住人の”魂”。それがお前らだ」
    「だったら、だったら貴様は何だ?! この、魔物の活性化も、一体何だ!?」
    「私に名前はない」
    彼女はとどめの一撃を魔物に入れていく。
    「魔物は、天にある時間の封印扉から漏れる怨念の邪気が生むものだ。そして怨念は、魔物という形の具現をもって、一つのものを置いていく。──それが、時間の封印扉を開ける鍵だよ、お前が持っているのと同じ、な」
    封印扉は天上にあり、無限個数の扉によってランダム空間構成されているのだという。
    怨念はしかしその扉を順次開けつつあり、”解錠した”という事実を鍵という形にし、魔物に封印して隠す。
    そして開けられた戸数が、怨念の現状データ量を超えたとき、怨念は表に出るのだと。
    ならば鍵がここにあるのは、封印が”抜けた”状態になっているということだ。
    「だからまあ、昔から、鍵を取り返しては閉め直していたんだが、私がそんなことしている間に、怨念のヤツは、長い時間を掛けて力を取り戻しつつある」
    「だが、貴様も、同じように力を取り戻しつつあるのではないのか?」
    「それはない」
    彼女は笑う。
    「私は封印プログラムのセキュリティだ。封印が構築された段階で基礎限界能力が決定されており、私自身が破壊されるか、封印が破壊された時点で消滅する。このままだといずれそうなるだろう。私は神々が作った最強のプログラムだがアップデートは無い主無しだ。怨念はそれこそ巨人総意のもので、力の上限が無いも同然だから」
    だから、
    「いずれ封印は内側から破られ、私は力負けして砕かれ、この世界は消滅し、そして時間が動き出すことで生まれる次なる世界は滅びの怨念に支配されたものとなる」

    12:
    語り手は言う。それから幾多の戦場において、彼と彼女は言葉を交わす、と。
    「世界が怨念によって支配され掛けているならば、貴様、一体、どうしてそれを解決し、今いる人々を助けない!?」
    「はは、馬鹿め。私が出来るのは戦うことと自己保存のために動くこと、そして自己目的のために働くことだけだ。私の中にある太古の神々の記憶残滓によれば、戦場であるべき姿とは、他者をフォローすることではなく、他者を信頼して自分の動作をすることだ。違うか?」
    彼女は笑う。
    「私にとっての全ての生き物のあるべき姿は危機に対して立ち向かうものであり、それは私のフォローなど必要としない者達だ。皆がそれぞれ、独立し、しかし一つの目的に向かって動ける。そういう戦いしか私はプログラムされていない」
    「ならば僕は──」
    「貴様は合格だ。かつて会ったとき、貴様は”運良く”無事だったのではなく、自ら立ち向かって生き残った。だから鍵を預けた。貴様は戦場に生きる者だからな」
    そしてある戦闘において、彼はまた彼女に問うた。
    「一体、どうして僕から鍵を取り上げない」
    彼の問いかけに、彼女は笑みを見せる。
    「解らないか?」
    解りはする。
    彼女に疑問を送り、答えを貰いながら世界を転戦しているが、魔物の被害は拡大傾向にあった。戦いのペースは上がっているというのに、だ。
    認めたくはないが、
    「怨念が強大化し、この世界が限界に近づきつつある……」
    「はは、いい答えだな。ならば、救うにはどうしたらいい? 考えろ若者よ。怨念を封印するのでは、もはや間に合わないのだから」
    「その場合は──」
    解る。
    「怨念を、滅ぼすしかない」
    「はは、どうやって? 封印扉は無限の数だけ有り、どこにいるかだって解らないのに」
    「解るとも。──僕の持っている鍵の向こうに、届く道がある。何故ならば、この鍵は怨念が開けたものなのだから。こちらから鍵にあう扉を探して開けていけば、怨念に近い位置に辿り着く」
    しかし、彼女は封印を使命としているが故に、鍵を閉じることしかできない。
    鍵の番号から開いているドアを導き出し、ドアをくぐって奥に行くためには、
    「──僕か。僕が貴様を導くことになるのか」
    「はは、そうだよ。貴様に”扉の向こうに用がある”のを私が助けるのさ。それで私はセキュリティの仕事としてドアをくぐれる」
    彼女は笑って言った。
    「プログラムとしてはぎりぎりの許容行為だがな。しかし、もはや怨念は私などよりも遙かに強力だ。そして封印が至上の私では、自ら扉を開けていくことが出来ず、ヤツが完全化する前に強襲を行うことなど出来ない」
    「それが出来るとしたならば?」
    「第三者による突発的不祥事に対する、緊急事態対応だ。封印しているデータが解放される前に、そのデータを破壊する」
    「だから、私に扉を導かせて、ヤツに会いに行こう、と?」
    「ああ、。──それで、ヤツを消すチャンスが得られる」
    だが、どうだろうか。
    「貴様はやってくれるか? 滅び行くこの世界、古い世界と新しい世界の間に生まれてしまったこの世界を、新しい世界に繋げること。それはつまり──、時間の封印と重なっている怨念を砕き、時間をもう一度回し始めると言うことだが、この世界が消えるということだ」
    「消えるのは、世界の、どんな部分なんだい?」
    ああ、と彼女は言った。
    「この世界で、繰り返されないもの。それが受け継がれず、消えていく」
    繰り返されている全ては、本来次の世界に行くべきだったもの。
    彼らは、自分達を変化させないことによって、自己保存し、次の世界に移る自己を護っているのだという。像も、皆の生活も、この平和な大地も全てがそれだ。
    しかし、そうだとするならば、彼には言うべきことがある。
    「僕は駄目だな。僕は次の世界に行けないだろう」
    「はは、また、何をいきなり」
    「僕は、繰り返される日々から抜けてしまったんだよ」
    貴様を追って、とは、言えなかった。初めはそう思っていたが、今では解る。自分は、平和な生活に戻ることも出来たが、いろいろな思いから彼女を追うことを望んだのだと。
    なあ、と彼は彼女に言った。
    「神々は、新しく生まれる世界のことを考えていたのだろうか」
    「はは、まあ、何だ、少しはな。私もよく解らないことだが」
    「ならば、新しい世界とは、どんなものなんだろうか」
    彼は言った。
    「もし貴様の記憶に神々が残したビジョンが、僕の望むものと等しかった場合、僕は貴様を手伝おう」
    「──は。お堅い話だ。だが、ならば聞こう。お前のビジョンとは?」
    「ああ」
    彼は言う。自分が望むのは、先祖達が奉ってきた像、あれが人々として生活する世界であり、
    「人々は毎日の日々を繰り返し、しかし魔物達が出ないことに気づきもせず、その平和をこう言うのだ。”退屈な毎日だ”と。──貴様のビジョンはどうだ?」
    「──はは、お前、そのビジョンには付け加えておくことが一つあるぞ。人々は、神がいないことにも気づきもせず、その平和をこう言うのだ。”静かな毎日だ”と」
    彼女が差し出した手を、彼は握る。

    13:
    語り手は言う。そして最後の決戦の日が来た、と。
    「世界の崩壊は、とめどないところにまで来てしまった」
    ある早朝、朝日の昇らぬ時間に、彼女と彼は世界で最も高い山の頂に立った。
    麓には、世界中から避難してきた者達がいるが、誰も二人がこんなところにいるとは思っていない。日常から外れた場所に対して何も思わないのが、人々の習性だからだ。
    「はは、変なところで格好つくものだな。まさかお前の指輪の飛翔限界距離が、ここからでなければ天上に届かぬ程度だったとは」
    「届けばいいんだ。届けば」
    ははは、と気遣いなく笑う彼女を無視して、彼は見えぬ麓に視線を送る。
    自分の会ってきた者達がそこにいるだろうかと。
    そんな思いを抱く彼は、背後から彼女の声を聞いた。
    「お前が持っている宝具は、誰が残したものなんだろうな。私と同じく、何らかの目的をもってこの世界に残されたものだと思うが」
    「神々が、きまぐれを起こしたんじゃないか? 貴様を手伝う者が出ても大丈夫なようにと」
    「はは、どうだろうな? 何しろ貴様がこれから私の指図でする封印開放事業は、怨念の味方につくとも言えるものだ。──ひょっとして、怨念が封印される前に手を尽くし、それら宝具を──」
    そこまで言って言いよどんだ彼女に、彼は告げる。
    「はっきり最後まで言え」
    「はは、──無いなそりゃ、と思ったのさ。怨念の手筈ではない、とな」
    「何故そう言える」
    「貴様が持つ宝具の内、三つ目の金貨の意味を教えてやろう」
    彼は、振り向かぬまま、彼女の声を聞いた。
    「それは、神々の世界が滅びる間際に作られた”継続のコイン”だ。意識して世界に”いれる”ことで、次の世界へと無条件で自分の魂を送ることが出来る。つまりお前は次の世界に行くために必要な”繰り返しの生活”を捨ててしまったが、そのコインがあれば、お前の魂はこの戦いの後に次の世界へ行くことが出来るんだよ。──お前が望んだビジョンの世界に」
    「────」
    「だからいいか? お前は、戦いが終わって、もし私が生きていたら、私を砕け」
    「何故?」
    「そうしなければ、時間の封印は完全に消滅しないからだ。滅びの怨念を倒しても、私がいる限り時間の封印は持続する。世界は次の世界へと行けないんだ。だけど、お前が私を砕けば、時間の封印は消滅し、私を含めた神々も巨人も、ようやく古い時間と共に全て終わりだ。ようやく、世界は時間と共に次に行く」
    彼が振り向くと、彼女は背を向けていた。
    はは、という笑い声が聞こえる。
    「笑える話だ。滅んだ神々の尻ぬぐいは、滅ぶことでなされるんだから。だが、次の世界が平和で退屈で静かなら、そんな新しい、いい世界のために私は笑ってやる。新しい世界を生むために生じた、この世界の滅びに繋がるありとあらゆることが、哀しいことではなかったと、私は笑って次の世界を作ってやる」
    ちらりと彼女が振り向いた。
    見えた横顔は、眉を立てた笑みだ。
    「──ははっ。お前も笑え。いや、今でなくてもいいや。私を砕くときでいいから笑え。そしてもし、私のこの決断が数多くの魂を次の世界に送ることになるならば、次なる世界では私を次の名前で呼べ」
    「名前……?」
    「──Valkyrjur。私のモデルとなった、神代における魂の導き手だ」
    行こう、と彼女は言った。
    「今日だけは、力は天上に昇って行くぞ」

    『Legend of Valkyrie』
    -------------------------

  • 2007年04月14日LoV、中編

  • 二回目
    -------------------------
    6:
    語り手は言う。一つの村が砕かれる中に、笑い声が響いていたと。
    「変わり者の若者は、戦うのではなく、村を護ろうとした」
    発生からすぐに巨大化した魔物は常駐することが解っていたし、そうなったならば何が起きるかも知っていた。だから村の者が巨大な魔物の発生を見た時点で、彼は魔物を討つために村を出た。
    だが間に合わなかった。山岳を登って魔物の住処に近づくより、遙かな高速をもって空からの一撃が舞い降りた。
    「──ははっ」
    山が割れて散る中に響く笑い声を、若者は初めて聞いた。
    彼女は戦うことしかしない。
    彼女は笑うことしかしない。
    彼女は勝つことしかしない。
    その戦いの中では、誰も護られることはない。
    言い伝えにあるとおりのことが全て起きた。
    魔物は地熱を得るために大地を裂き、村にまで溶岩を辿るクレバスが届いた。
    村の者達は逃げ惑い、しかしそんなことにも構うことなく、彼女は魔物を大地ごと破砕した。
    若者は、魔物に誘われ生まれた小物を片付けるのに精一杯で、他に何も出来ない。
    見えるのは彼女の光翼と背姿のみで、覗けるのは眉を立てた笑みだけだ。
    「──あは」
    笑い声が、放つ身よりも巨大な魔物を震わせる。
    撃砕の一撃は、彼の住んでいた村を消滅させた。護ろうとした者も、物も、避難できないならば何もかもが消え去った。
    だがその直前、彼は、全てを停めようとして、動いていた。彼女より先に魔物を討てば、彼女は己の打撃を停めるだろうと。
    だから一瞬だけ、彼は、彼女の背よりも前に出た。
    彼女の笑い声よりも前に出て、魔物を倒そうとして、しかし、
    「────」
    届いたのかどうかは解らない。
    大地の崩落に巻き込まれ、意識を失う寸前の彼が見たものは、天に向かって一直線に昇っていく白い光だった。

    7:
    語り手は言う。ある年の祭りの夜に、一つの問いを長老に問う者がいた、と。
    それは、一人の若者だった。
    若者はこう問うた。
    「あの女性を、消し去る方法は無いのか」
    今まで、誰もが思いもしなかった問いかけだった。
    問うた若者は、手に農具を持っていない。代わりに彼は武器と呼べるものを手に持っており、種族の風習から外れる行為である”旅”の荷物を持っていた。
    彼の行く先、数々の村の長老達は、彼の問いに口を噤んだ。
    誰も答える者はいない。だが、彼はいつか答えに至るだろうと考えていた。
    彼の荷物の中、一つのものがある。
    それは、青い色の鍵だった。
    半透明な鍵は、何で出来ているのか解らない。ときに柔らかくもなり、ときに透明度を無くす鍵は、まるで空模様を固めたかのようだった。
    あの村が消滅したとき、目覚めたらこれを手に握っていたのだ。
    村の消滅後、目覚めたとき、自分は焼け残った森の中に寝ていた。先祖が奉った像に囲まれるようにして。
    草の上に伏していた身は、寝かされたわけではなく、しかし叩きつけられたわけでもないようだった。
    ただ解ったのは、村が消えたことと、麓へと逃げた者達が崩落に巻き込まれていなくなったこと。
    そして、手の中に、鍵が一つあることだけ。
    彼は鍵を携え、いろいろな村を巡った。数の概念は当然あるが、それが意味無くなり掛けた数の村を周ったときだった。ある長老が、一つの道標をくれた。
    「──おそらく、その鍵だろう。その鍵について、知っている者がいる」

    8:
    語り手は言う。山岳部にある村の長老が、若者に真実を教えてくれたと。
    「長老は言った。自分も、かつてそれと同じ鍵を手に入れたことがある、と」
    人払いをしたテントの中で、今まで見た中で最も古い長老が話をしてくれた。
    件の長老は、若者が持っている荷物や武器を見て目を細めた。
    それは、ずっと昔のことだったという。
    長老は、魔物を追い払うことで生活をしていた。
    あるとき、村の近くに魔物が常駐し、それを駆除することになった。
    「だが──」
    彼女が来たという。
    その戦闘において自分は何も出来ず、魔物が破壊されるのを見ていただけだった。
    そして魔物が砕かれたとき、
    「魔物の身体が消え、御身の持つのと似た鍵が現れた」
    砂塵舞う、戦後間もない戦場において鍵を拾った長老は、しかしすぐにそれを取り上げられる。
    「彼女が目の前に立っていたよ」
    笑っていた。
    「寄越せ、と言った」
    更には、こちらが無事なことを確認すると、
    「はは、──運が良かったな。と、ただそれだけを言ってな」
    鍵を取り上げた彼女は、笑みのまま背を向けて空に消えた。
    長老は、そこから先、どうして今ここにいるかまでを語らなかった。
    だから若者は問いかけた。
    「何故──」
    何故に、
    「何故、自分の持つ鍵は取り上げられないのか」
    「会いたいのか? 彼女に」
    「会いたい」
    「会ってどうする?」
    「消し去る」
    若者の問いに、長老は首を傾げた。
    「何故?」
    「彼女が奪ったからだ。僕の、繰り返す日々を」
    そうか、と長老は言った。
    「では三つのものを与えよう。この世界を旅して見つけたものばかりだ」
    第一に、鳥よりも早く移動できるブーツ。
    第二に、短時間だが空を飛ぶことに出来る指輪。
    第三に、お守りとしての一枚の金貨。
    これらをどこで、と問う若者に、長老は笑って言う。
    「あの像達、……空から降りる女性に似た像があるだろう?」
    あれと同じだ、と長老は言った。
    「あれと同じように、何だかよく解らないが存在している。そんなものが幾つも、この世界には何故かあるのさ」
    そして長老のテントで一晩の眠りを頂いた若者は、次の朝に一つの光景を見る。
    それは、テントではなく森の中の風景。
    長老の村は消えており、代わりというように、あの像が幾つもあった。
    ただ、枕元には三つの道具があり、荷物には鍵がある。
    だから若者は旅を続けた。これから先は、追う旅を。

    9:
    語り手は言う。その力は、必ず空から降りてくる、と。
    「若者は追った」
    戦場に間に合うことも、間に合わぬこともあり、村が近くにあれば避難を促した。
    そして必ず、笑い声を聞いた。
    「──ははっ」
    彼女を停めることは出来なかった。彼女を停めても魔物が破壊を行うからだ。
    魔物の側につくことも考えたが、そうすることで仲間達から忌避されることの恐ろしさもある。だから、彼女を停める代わりとして、先に魔物を倒すことが肝要となった。
    幾度も戦場で彼女の背を見て、追い続けて世界を移動して、気付いたことがある。
    「魔物の出現率が上がっている」
    原因は解らない。しかし、各地で魔物の出現が活性化しているのは解った。
    旅をして、彼女を追わねば解らなかったことだ。
    ゆえに幾つも戦場は生まれ、彼はまた幾つかの鍵を手に入れた。
    だが、彼女は鍵を取り上げに来ない。
    戦場の中、背を向けた彼女の肩越しに覗ける横顔は、眉を立てた笑みばかりだ。
    そんな戦闘を何度も繰り返す中、しかし彼は彼女が戦闘だけしているのではないことに気付いた。
    戦場を砕き終えた後、すぐに天へと昇っていくこともあれば、近くの森の枝の上や、川の流れを臨める大岩の上で一息ついていくこともある。
    夜に戦闘があった場合は、手頃な岩の上で大の字になって寝ていることだってある。ついさっき、近くの大地を大きく砕いたばかりだというのに。

    10:
    語り手は言う。ある夜、若者は、岩場の上で大の字に寝ている彼女を見つけたのだ、と。
    「彼は寝ている彼女の首に、己の武器を突きつけた」
    しかし貫くことはなく、長い時間が経過した。
    すると、不意に、彼女が笑った。
    「──はは、真似事だけか」
    「貴様も寝た真似事をしているだろう」
    若者は、武器を引くことなく言った。それは、武器を使用しなかった理由となる疑問だ。
    「──答えて貰いたいことがある」
    「じゃあ取引だ」
    彼女は言った。
    「食い物寄越せ」
    彼女はとにかくよく食った。それもやたらと肉と酒が好きで、
    「空から降りてくる割には随分と生臭だな」
    「ははは、強い鳥ってのは必ず猛禽類だぞ」
    そして彼女は酒を飲みつつ笑って言った。
    「──は、安心しろ、いずれ必ず消え去らねばならん身だ」
    「どういうことだ」
    問う言葉に来た答えは、飛来する魔物の鳴き声だった。
    「ははは、二匹目だ。待っていた甲斐があったぞ」

  • 2007年04月14日LoV前編

  • ようやく熱が下がりましたー。
    これなら来週は動けそうかなー。
    とはいえ、喉の荒れは続行中なので気をつけたいところです。ぶり返すのなんて簡単だしなー……。

    でまあ、日記のネタも無いので、昔に暇だから書いていたネタを。
    いつものように自分的解釈のゲームネタ。
    ---------------------------
    ●前編

    1:
    語り手は言う。その世界は平和な世界だったと。
    「かつて神々と巨人の大いなる戦があり、そこで世界は両者と共に一度滅びたと言う」
    巨人の軍団は自らの滅びと共に最期の怨念を塊として世界にはなった。その怨念は、新しい世界であろうと何だろうと、滅びていく自分達と同じように消えていくという呪いだった。
    しかし世界を調律していたのは当然神々であり、神々は自分達の滅びの際、己の力をもって巨神の放った滅びの怨念に抗しようとした
    最大の抵抗とは、あらゆるものに宿る”時間”を使うことである。
    時間には誰も逆らうことが出来ないからである。
    そして巨神の怨念は、世界が滅びる際に”時間の中”へと封じられた。つまり、怨念の存在を時間そのものの中に封印し、時間の外に出れないようにしたのである。
    ゆえに怨念を封じ続ける限り、時間は砕かれず、世界は砕かれない。
    そこには神も巨人もいないが、しかし、だからこそ平和な世界が生まれた。

    2:
    語り手は言う。その世界には住人がいたと。
    「それは獣と植物の合化からなる一族」
    薄緑の頑強な肌と骨格を持つ一族は、世界を支える一種族として小さな文化と文明を創り、自然と共に暮らしていった。
    しかし、長い歴史を有するようになった彼らにも、解らないことが幾つかあった。
    その疑問は、よく、各村で行われる祭りの日の定例会議で発される。
    疑問を発するのは、当然のように若者達だ。
    「長老」
    彼らはいつも問う。
    「どうして、この世界には大地や森の中のみならず、水の中や空にまで妙な像があります。あれは何なのでしょうか。僕達とは似ていない、何らかの種族の像なのですが」
    そんな問いかけに対し、長老達は必ずこう言う。
    「気にすんな」
    そういうものだ。
    像は開墾に邪魔ではあったが、砕くことが出来ない材質で構成されているが故に、建材に用いられることもあれば、それこそ何らかの意味を感じて奉られることもあった。
    そして長老の言うとおり、結局は気になるものではなかったのだ。彼らの生活はゆっくりとしていて、日々を繰り返すことの方が重要だったからだ。
    だが、そんな彼らにも、気になるものが一つあった。
    しかし”それ”について疑問することは、禁忌とされていた。
    何故ならば、”それ”は、繰り返される平和な日々から見れば遙かに野蛮なものであり、近づくことは日々の連続を砕きかねぬものであり、そして何よりも、”それ”の方からこちらとの距離をとっていたからだ。
    しかし、”それ”について疑問する者がたまにいる。それもやはり、必ず、若者だ。
    そしてたまにいる若者は、絶対にこう問いかける。
    「あの、空から降り立ち、魔物を砕く女性は誰なんですか。──世界に点在する像に、どことなく似たあの女性は」

    3:
    語り手は言う。その世界には、そぐわぬものがいたと。
    「一つは、魔物である」
    魔物の正体は解っている。世界に漂っている邪気が行き所を無くし、それがゆえに集まることによって、本来なら無害な大地や植物、水などを媒介に魔”物”と化す。
    多くはその実体化に伴うエネルギーを得続けることが出来ず、自然に沈静化、消滅するものであるが、幾らかはエネルギーを吸収できる条件を満たし、大型化した。
    だがそれら常駐魔物は、世界の住人にとっては火山や渓谷という自然障害と同じものであり、近寄らねばどうということのないものだった。
    そして、そんな魔物と同様に、世界にそぐわぬものが一つあった。
    「もう一つの”それ”は、一人の女性だった」
    しかし、ただの女性ではない。
    「彼女は必ず空より至る」
    大地を覆う緑と同じ色の鎧を身につけ、背に展開する光翼によって飛翔と降下を行う。
    両の手に握る武器は空間射出される数々の業物で、その剛力をもって彼女は魔物を討つ。
    彼女が降りる場所は、必ず激戦の地となった。
    更には、彼女が狙うのは食料となる動物達ではなく、大型、もしくは常駐魔物ばかりであった。
    その戦いは、ありとあらゆる長老達が知っていた。
    そう、長老の、更に長老も、その上の長老も。もっと祖に近い長老達が土に残した記録の中にすらも彼女のことが書かれている。
    彼女のことだけが。
    彼女のことだけが、記録として残されている。

    4:
    語り手は言う。彼女は笑うのだと。
    「──ははっ」
    パワーダイブによる着地で生まれた風の圧の中、笑い声が聞こえる。
    戦地となった場所に偶然居合わせた者達は、誰もが聞いた。
    「──は」
    気付いたように笑い、それを連続する女性の声を。
    そして風の揺らぎの向こうに見えるのは、魔物に対して喜悦の顔で武器を抜く女性の姿だ。
    彼女は戦うことしかしない。
    彼女は笑うことしかしない。
    彼女は勝つことしかしない。
    その戦いの中では、誰も護られることはない。
    彼女にとって余裕のある戦いであっても、彼女は周囲の被害を考えない。逆に、ただ戦闘に酔うようにして、余力を抜かぬ一撃で大地ごと敵を潰すだけだ。
    戦闘の後、彼女は消える。
    それも空の中央へと一直線に。
    だから誰もが思うのだ。遠くの空を一直線上に昇っていく白線が生まれる度、あの真下では魔物が消され、大地が砕かれたのだと。そして、誰も巻き込まれてなければいいが、と。
    若者達にとって、彼女は興味の対象だ。しかし、いずれ誰もが気付く。彼女も、結局は魔物と同様の自然障害なのだと。それも、自ら移動してランダムに舞い降りる自然災害なのだと。
    魔物よりもタチが悪い。
    ゆえに若者達は、彼女にどことなく似ている世界点在の像達を見て吐息する。
    この像は何なのか解らないけれども、しかし、僕達にとって優しいものであればいいな、と。

    5:
    語り手は言う。あるところに変わり者がいたと。
    「その種族の中で、唯一、武器というものを使う者だった」
    理由はあった。彼の生まれた土地は火山に近い土地で、温暖な場所であったが、しかし地熱が豊富であるが故に魔物の多い土地でもあった。
    しかし使用する土地を制限すれば危険はなく、温泉もあることから各地からの客も多かった。たまに縄張りを出て迷い込んだ魔物から逃げ回るのも一種のハプニングサービスだ。
    だが、火山活動の変異によって、魔物の出現範囲が広がった。
    彼の土地には魔物がよく出るようになった。
    逃げるべきだと思ったが、先祖が残していったものがある。それは、あの、世界に幾つも点在する像だ。
    彼の先祖は、代々それを先祖の数だけ集め、森に奉っていたのだ。
    彼も、いずれ自分のものとしての像を世界のどこかで見つけ、先祖を示す像とともに並べるつもりだった。何故ならば、それが彼と彼の先祖における”繰り返されること”であったからだ。
    無数の像を、全て避難させることは出来ない。何よりも、先祖はこの土地を選んだのだ。
    ゆえに魔物に抗するため、彼は温泉を掘る道具を利用して、武器を作った。
    怪我をしたこともあったので、怪我しやすい部位を覆う鎧を作った。
    そして魔物を追い払っていた彼は、いつしか他の村民の領地に迷い込む魔物も追い払うようになり、次第にそれで生計を立てるようになっていた。
    変わり者の若者は、変わっているなりに、新しい”繰り返し”を手に入れたのだ。
    しかし、彼の繰り返しは、ある日突然に砕かれた。
    「彼の住む村の近くに、魔物が常駐したからだ」
    魔物が常駐するならば、起きることは一つだ。
    その力は、必ず、空から舞い降りるのだから。
    だから、彼の住む村とその付近は戦場となった。

    ----------------------

  • 2007年02月10日友人が

  • nano.gif
    リリカルなのは(マジカル、だっけ……? テレビ見ないのですすいません)というアニメについて力説するのでそのときの被告人の証言を元に描いた主人公像。
    当たらずとも遠からずだと思うが如何にというかもはや何か違うものだと解っているので本物と重ねないようにプリーズ。
    一種の、三題噺のように、アイデアからの派生というヤツです。
    ちなみに自分、友人からエヴァンゲリオンの証言を聞きつつ描いたら紫色のシャアザクがカッターナイフ持ってる絵が出来た過去があります。

    で。

    とりあえず砲撃でツインテールということだったので、ザクキャノンのように肩砲は必須とする。
    爆風よけの風防はやはり女の子の顔を守るためですから。ちなみに砲はスライドしません。銃口下のはカウンターアンカー用の重力発生装置。一応手動でセイフティがついていて、撃つときは銃下から体側に突き出ているグリップを両手で握る。
    なお、砲撃は硬度加護+追尾加護を与えた質量弾を使用する。口径的に十六センチの十八口径砲芯長。魔法力は弾丸の発射時と銃芯内での弾頭加速に用い、速度調整はグリップのアクセルとブレーキで行う。
    本体総装弾数五発。背部バックパックマガジンからの補給可能。
    バックパックとの接続部での有効動作角度は15度。左右へは振れない。バックパックからはプロペラントタンクが背後に幾本も伸びるが、その大半は発射時の衝撃緩和と弾頭加速に用いられる。
    有効射程距離約九十キロ。
    この距離での撃ち合いになると敵の早期発見が勝敗を決めるため、頭部ツインテールの飾りとして人工衛星との通信アンテナを持つ。このサポートは強力だが、曇天時、または遮蔽物が多い市街戦では弱点ともなりうる。その場合、地上施設のサポートを衛星中継して受け取ることになるが、やはりタイムラグは避けられない。
    また、発射時の衝撃緩和の際、放出される魔法力が自動発生的な結界を生み、外部通信を遮断するため、いずれは単体のサポート能力も有する必要があるとされる。
    また、何か組織みたいなのに属してるっぽかったので、最近パトカーの話題もあったしPOLIZEI入れて小林誠さん風味も武士の嗜みと言えましょうか。
    魔法杖は近接専用の武器で、近接戦闘が苦手なことを考慮して、どの距離で振っても当たるように杖にはハンマーヘッドが四つついている。無論、インパクトの面積を魔法的に拡大できるため、個数を並べるのは本来ならばあまり意味がない(意味は後述)。
    脚部は靴先に重心固定をするための大型アンカーがついている。これを空間に打ち込み、砲台としての体を固定する。グラソラリア式アンカー。
    なお、必殺技として、杖のハンマーヘッドを分解し、四つ縦に連結して肩砲の追加砲芯とする”ハーフバレル”形態がある。その際は砲芯長三十二口径となり、射程距離は百五十キロに達する。この際、弾丸の軌道は地球の丸みを考慮する必要があるため、衛星からのサポートが必須となる。
    問題の”フルバレル”形態は、ハンマーヘッド型追加砲芯を「術式によって間隔を空けて空間固定」するものであり、四つの追加砲芯の間隔は魔法力次第で事実上無限設定となる。この際、砲芯間の空間自体に加速術式が布陣されるため、理論上は無限加速出来る砲芯となる。
    最終話では東京湾上でこれ天上に振り上げて発射し、衛星軌道上の敵をぶち抜くが発射衝撃で東京湾の水が全部東京千葉神奈川にドバーなんてのはいかがなもんでしょーか。
    駄目か。
    あ、でも魔法少女のヒロイン同士が数十キロの距離をもって質量弾撃ち合うってのは一種の浪漫ですな。
    「……外した!」
    とか、照準の微調整を行っている間に向こう側からぶち込まれるのをどうやって防ぐか、とか。
    当たったら消し飛びますが。
    やっぱ駄目か。

    ともあれそんなところで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2006年08月24日TToD後編

  • 陽人歴1年85月1日
    首都ウルク東”シンの砂漠”にて、評議会はエルラガル軍の迎撃を行う。
    それはイシュタル砲の権限を奪還プログラムによって奪還し、砲撃を行うものであった。
    だが撤収したウルク再興軍の眼前、イシュタル砲は沈黙する。
    何故ならば、既にイシュタル砲の奪還プログラムはエルラガル軍に組み込まれていたサカバス系人工知能エレシュキガルにて書き換えられていたからである。
    かつてウルク国軍の軍事開発技術を掌握していたエルラガルにとって、最新鋭の技術を表に出さぬまま自分の手元に置き、未熟な技術を国軍側に置くことは容易であった。
    イシュタル砲の照準は首都ウルクに向けられ、評議会は降伏する。

    陽人歴1年85月3日
    ウルク市民が避難した後、エルラガルは示威行動としてイシュタル砲を発射。首都ウルクは消滅する。
    エルラガルはウルク以東の土地と、周辺都市国家をバビロンに組み込むことを宣言。
    そして各国に対し、魔人の独立国家の成立を再宣言すると同時に、己が言詞塔の守り神たることを宣言する。

    陽人歴1年85月3日
    エルラガル、魔人王を名乗り、言詞塔を王城とすることに決定。
    イシュタル砲を各国上空に移動させ、その近隣に試射デモンストレーションを行う。
    これにより各国、エルラガルへの同調を開始する。
    東ウルク、バビロンの属領となることを決断し、ここに魔人の領土が成立する。

    陽人歴1年85月6日
    西ウルク領内都市国家イシンにて、反エルラガル軍決起。

    陽人歴1年85月7日
    エルラガル、決起軍に対し、イシンの使用するグラ神系言語を塔内情報を利用して破壊。
    決起軍は言語喪失し、言語による思考すら不可能となって瓦解。そのまま鎮圧軍によって殲滅を受け、市街は魔人氏族の有する妖物達によって文字通りの餌場と化した。
    この経過と結果に、各国首脳はエルラガルへの服従を認めることとなる。

    陽人歴1年85月9日
    国連にて、エルラガルのバビロン独立国家完全承認。エルラガル、国連次期理事候補となる。
    なお、国連からはバビロンとウルクには闘争を即座中止する旨が要望される。
    そして国連にて、バビロンを各国の盟主として頂き、その恩恵と平和を受ける旨が決議される。
    その決議の実行は、バビロンとウルクの恒久停戦決議がなされる三日後、12日と決定され、その日を陰神歴の開始日とすることとなった。

    陽人歴1年85月10日
    ギルガメス三世、歩けるほどに回復し、各国情勢を理解する。二日後、12日の停戦決議によって、イシュタル砲と言詞塔を用いた実際上の魔人による人類支配が完成することを聞く。
    そして”シャムハトの旗”が、12日の決起を企てていることを知る。

    陽人歴1年85月11日
    ”シャムハトの旗”に参入することを決意したギルガメス三世は、ウルク郊外、旧ウルク市街として砂の下に埋まっていた都市跡に案内される。
    そこは前王が反評議会用に用意していた反乱軍基地となっていた。
    ”シャムハトの旗”は、”カイ”を主軸にした停戦決議阻止作戦を構築していた。
    停戦決議案阻止には、この基地に残されていた前王代理権限を示す親書を持ち、エルラガルへの宣戦布告を行うことが必要とされた。それも、評議会の阻止や隠蔽を無効化するため、バビロン言詞塔最上部にいるエルラガルへの直接宣戦布告である。
    言詞塔の管理する各言語にアクセスして宣戦布告を行えば、カナンの全ての国がその宣戦布告を”言葉”として聞く。そのために、この宣戦布告はナバ神の言語概念にアクセスできる上級神カイの一級神官”カイ”に任せられた。これは”カイ”がエルラガルの持つ言語と同じ言語属に属する民であるがため、彼女の言語は破壊されぬと考えられたためでもある。
    作戦では、”カイ”は反乱軍の空軍が輸送する地上部隊とともに、ブルークリスタルロッドを内包した砲撃空中機でバビロン中枢に突入する。外壁装甲によって外部からの破壊不能な言詞塔入り口を地上軍の援護と共に抜け、一階中央部から最上階に向け、ブルークリスタルロッドの砲撃を行う。これによって塔の言語安全地帯である中央階段部を最上階まで貫通。そこから最上階に突撃を行い、エルラガルへの直接対峙を行う予定である。
    そして出撃の直前、”カイ”はギルガメス三世に曰く。己がエルラガルの婚約者であったことと、彼と自分が生まれ育った土地は、ギルガメス三世の政策によって緑に満ちていることを。

    陽人歴1年85月12日
    早朝。停戦決議の上空を抜けた”カイ”と反乱軍空軍によるバビロン急襲は、魔軍主力が停戦決議の守備についていたこともあり、その突入までは無事に成功した。
    しかし言詞塔の一階部を制圧した時点で反乱軍地上軍はほぼ全滅。”カイ”は、だが、作戦通りに砲撃を行い、その破壊以外は無血状態で最上階に到達した。彼女はエルラガルと対峙し、塔の言語中枢にアクセスした状態で前王代理としての宣戦布告を宣言する。
    対するエルラガルは術式によって”カイ”を捕縛するが、既に言詞塔を通じて各国に宣戦布告は通達されており、前王生前時、前王よりも議決権が下にあった評議会は停戦権限を消失した。
    評議会は、前王が失われ、反乱軍のリーダーである”カイ”も捕縛されたがため、この宣戦布告は無効であると述べたが、反乱軍はこの一件の真相と共に自軍の現在のリーダーの名前を挙げる。その人物は、ギルガメス三世である。
    同日正午。
    エルラガルは魔軍をバビロンに撤収させ、塔内部を術式によって補完改造し、迷宮と化した。
    またエルラガルは、旧ウルク市街にて反乱軍が見せた動きにイシュタル砲を発射。
    旧ウルク市街は消失し、反乱軍もほぼ消滅するが、その直前に天上通過弾道軌道をもって射出されたものがあった。
    空中にてパージ展開したカーゴより現れたのは一機の有人機。それはかの戦闘でギルガメス三世が討ち取ったハイパーナイト系有人機を回収改造して自己進化型としたものであり、搭乗するギルガメス三世の補佐にはやはり回収されていたウトナピシュティムがその人工知能を回している。
    ギルガメス三世の空中砲撃は、だがバビロンではなく、天上のイシュタル砲に向けられていた。ブルークリスタルロッドの出力蓄積を得た砲撃は一発のみしか放てぬものであるが、イシュタルの人工知能を白紙と化す。
    ギルガメス三世はバビロンへと降下しながら宣言する。イシュタル砲がこれから自己の初期化を行って正常に戻ることと、支配による平穏をこれから自分が破壊する旨を。
    未だギルガメス三世の体調は万全ではないが、敵にして最強騎士と謳われた有人機は王の鎧として、そして剣圧増槽により強化可能な神剣エンリルと属性加算法により防護力を得る神盾シャマシュは、ウトナピシュティムと同期することで王の剣と盾となる。
    同日夕刻。
    ギルガメス三世はバビロン中枢を有人機の単機戦闘で突き抜け、エルラガルの塔への単機突入に成功した。が、ウトナピシュティムの記憶照合能力はこれをエルラガルの罠と推察、しかしウトナピシュティムは結論として突撃の続行を希望し、ギルガメス三世もそれに応じた。
    各門の魔属照合は、両腕に移植されたエルラガルの腕が行ってくれている。
    彼の突入に笑みを得た”カイ”がエルラガルに曰く。王が来ました、と。あの王は、力による支配と権利の主張を行わず、それを憎む者であると。
    エルラガル曰く、あの者は、王族としての権利無く、力も無く、王とは言えぬと。
    それに返して”カイ”曰く、あの王は、これから得ていくのです、と。
    笑みの彼女をエルラガルは石化凍結する。しかも塔の言語概念を使用し、彼はギルガメス三世が持つウルク系の言語を破壊喪失させた。
    これにより、ギルガメス三世は、言語と、それによる思考を失う。更には、エルラガルや、”カイ”と交わすための言葉さえも。

    陽人歴1年85月13日
    未明。
    エルラガルの塔一階中心部に、ギルガメス三世が開け入ったとの情報がエルラガルに伝えられる。
    エルラガルは全軍とともに、同調するウルク軍も各階に投入。ギルガメスに対し、ウルク陸軍の有する有人機軍”マルドゥク多色騎士団”と、ハイパーナイト系有人機を越える試作型の竜人型有人機やレッドナイト系までもが激突することになる。
    そしてサカバス系人工知能エレシュキガルによるイシュタル砲の再奪取には、7200秒が必要であるとの試算がなされた。
    エルラガルは四脚系有人機、八腕を有する試作有人機体ドルアーガR.I.P.を最上階にて用意し、搭乗した。この有人機は試作段階であるために搭乗者を取り込んだ後に戻すことをしない。そして自我さえ食い尽くす代わりに魔に属する最強の力を与えるものである。
    本来、この機体はR.I.P.=Rest.In.Peaceを示す機体称呼の通り、平穏な時代を築いた後、その守り神として鎮座し、機動することが無い筈のものであった。
    エルラガル、搭乗の際にエレキシュガルに曰く。この機体に乗ることで我も言葉を失う旨。だがその代わりに、魔人達の復権は必ず果たされるであろう事を。
    そしてエルラガルはエレキシュガルに命令する。我が王たる者を止めた後、総員の脱出を見届けた上でイシュタル砲を落下させて塔を破壊すべしと。その後の、言語と力を失った大混乱をもって、魔人達は人々の中にとけ込むか、または去るかどうかの選択をするであろうと。
    そして狂王ドルアーガR.I.P.と化したエルラガルは、ただ結果を得るためだけの存在となり、最上階で王たる者を待つ。
    もはやドルアーガ軍のイシュタル砲奪還まで、制限時間二時間。各国はその時刻をもって、バビロンに属するかウルクに属するかを決定することにした。
    その頃、文字通りの孤軍にて進軍するギルガメス三世は、言葉というものを失っていた。
    記憶すらも朧気であったが、イメージは脳裏にある。
    そのイメージとは、昨日降下する際に見た塔の傍らにあったもの。言詞塔の日陰となる場所に存在した一つの村と言える小都市国家のイメージだった。
    バビロンの都市や周辺国家は魔軍によって占領改造されていたが、その村は手つかずで、緑に包まれ、人々は争いを伺うようにはしていたが、魔人も人も戦争に気づかされていないようで、ただただ生活を営み、同じ存在として住んでいた。
    彼は思う。あの小都市国家は、一体誰の手によって出来たものなのかと。
    彼は思う。自分のしたことを認めてくれた一人の女性と、一人の友人を。
    そして彼は思う。朧気ながら、言葉という、今では音でしかないものを。
    思うたびに、両腕が疼きを上げる。
    それはかつてのこと。かつての戦闘の前に、友人と交わした言葉だ。
    お互い、同時に、顔を見合わせて、このようなことを言ったのだった。
    我は、また汝のようであれば良かりしものを、と。
    その言葉の意味はもはや自分には解らない。
    だが両腕の疼きが教えてくれる。
    自分がこれから、言葉無く、友の腕をもって全てを救いに行くことを。
    自分と共にいる仲間、ウトナピシュティムという音で表される仲間が、音を送ってくる。それは自分が言語を失う前、彼に命令した音だ。
    「言詞塔最上階にて王たる者を止めた後、総員脱出を見届けた上でイシュタル砲を落下させて塔を破壊すべし。その後の、言語と力を失った大混乱をもって、世界は平穏が無ければ存在できぬ世界になるだろう」
    音の内容は解らない。だが、その音が作り上げていくイメージがある。
    塔の陰に、まるで護られるように存在した緑の小都市国家。
    そのイメージが心の中央に存在している。

    そして王の激突を待つように、今、巫女が歌う。石と化し、珪素となることで塔の言語中枢とノンタイムラグでアクセスする巫女は、光速の密度と正確さをもって歌を謳う。
    笑みのまま、しかし眉尻を下げた笑みのまま。
     
    王よ お救い下さい
    王よ お救い下さい
    進化という宝を得て
    消えいく時間を超え
    言葉を交わせぬのが悪鬼であるならば
    言葉無い王は悪鬼の力の持ち主であり
    迎える私は言葉無い石になりましょう
    青の石杖は青空を望む喚起の象徴
    塔の崩壊は全ての混乱と平穏の祖
    そしてイシュタルの復活は天の理
    王よ お救い下さい
    王よ お救い下さい
    これより言葉無き者達を
    今より言葉ありし者達を

    -The Tower of DRUAGA-
    ---------------------------------------------

    二次創作いうたら、こういうのも有りだよなあ、とか。
    ともあれ細かいところのツッコミは野暮ってもんです(笑。

  • 2006年08月23日僕の考(略

  • 思いつきの二次創作設定。
    元ネタ、後の世にリメイクやら何やらされた姿によるものではなく、原盤の方です。
    あと、実際の叙事詩と比較すると偉いことになるので、あんま気にしない方向で。

    前編
    -------------------------
    陽神歴765年84月6日
    シュメール東”野人の原”にてナムタル族陸軍部の一部将校をリーダーとする決起が発生。

    陽神歴765年84月12日
    魔人を主とする決起軍は、シュメール最大都市国家群の首国であるウルク国境に存在する小都市を制圧。後に略奪して更なる進軍を続けた。
    ウルク空軍、陸軍は攻撃に向かうもの、決起軍は国境へと撤退の後北上、ウルク軍は隣国からの警戒による国連会議により国境近辺での部隊展開を停止されるが、決起軍は国連会議の武装解除命令に従わず、首都ウルク方面への侵攻を開始する。

    陽神歴765年84月13日
    決起軍の進行方向から、戦闘はウルク国内内乱と国連による判断が下される。国境周辺に展開していた各国軍は撤収。
    ウルク軍は、天上域に存在するイシュタル砲による決起軍の根絶を用意するが、各国軍の撤収が遅いことと、決起軍の進行速度の高さに、本来国境近辺を砲撃するイシュタル砲は発射可能範囲域を超えて使用不可能となる。この際の判断の失敗により、ウルク陸軍、空軍は他国軍の牽制から離れるのに遅れ、決起軍を首都ウルク防衛軍が迎撃することになる。

    陽神歴765年84月14日
    首都ウルク東”シンの砂漠”にて、首都防衛軍と決起軍が激突。
    防衛軍軍団長は王子ギルガメス三世、副軍団長はギルガメスの有する有人機の人工知能ウトナピシュティムと、ナムタル族を支配していたネルガル族の族長エンキドゥである。
    ギルガメス三世は、王家の第一氏であり、人間と女神の混血であった。体格良く、戦士としても優れていたが、争いを好まず、農耕や学問を奨励し、特に砂漠の緑地化に励んでいた。おとなしい性格であったため、評議会からは愚鈍な王子として扱われていた。
    対するエンキドゥは戦士としての能力と意気に優れ、特に軍事系部門の開発事業に参加していた。国境付近、バビロンの言詞塔の周囲都市国家の出であり、かつてウルクを守護していたブルークリスタルロッドの力が弱くなった”陰年”に生まれた上に、土色の肌をしていたため、呪いの子とも言われていた。しかし彼は人間との混血であり、人とほぼ同じ姿をしていた。差別に対しては声を上げるものの、陽気で、ギルガメス三世とは友好であったとされる。
    そしてエンキドゥ曰く、この戦いをもって魔人の復権を示す旨。思い残しの無いよう、婚約者との別れを済ませてきたと。
    返すギルガメス三世曰く、勝利して迎えに行くべしと。
    そして二人は、この戦いの後に世をどうしていこうかを話すと、一つの言葉を交わす。
    我は、また汝のようであれば良かりしものを、と。
    決起軍に対し、小軍であったギルガメス三世とエンキドゥの二軍は四面展開を行い、微速で下がりながらの各個軍撃破する”天牛作戦”を開始。

    陽神歴765年84月17日
    首都まで2ベールの位置にまで決起軍の肉薄を受けるが、国境から戻ったウルク空軍が戦闘参加。陸軍を国境に残し、他国軍への牽制に当てたがゆえの移動速度であった。
    だが、国連により二日間の猶予を持ってウルク側の戦闘停止、決起軍の武装解除が提案。
    ウルク、決起軍代表はこれを飲み、首都ウルク東”シンの砂漠”にて停戦調印を結ぶことを決議。
    王子ギルガメス三世は敵将軍の有するハイパーナイト系有人機との決着で全身の殆どを失う重傷、彼の乗ったウトナピシュティムはその本体部を大破。エンキドゥは死亡したと一時期伝えられたが、両腕を失った姿で帰還した。幸いエンキドゥの身体部は軽傷であったため、腕部義体化にて復帰。彼は死線をさまよった経験から改名し、死界の神であるエルラガルの名を名乗る。

    陽神歴765年84月18日
    ウルク軍代表としてのウルク王、そして決起軍の代表、”シンの砂漠”にて停戦調印。ウルク軍の包囲を受けた上での事実上の決起軍の降伏である。
    だが、その停戦調印式は天上域に存在するイシュタル砲の砲撃によって消滅。
    ウルク陸軍主力は消滅。首都ウルクも五分の一を消滅し、首都機能は停止する。
    同日。
    国境近辺にてエラ系氏族の反乱。反乱はイシュタル砲の砲撃範囲外まで撤退していた決起軍と合流し、上位指揮系を失ったウルク空軍を殲滅。

    陽神歴765年84月19日
    イシュタル砲の砲撃記録にギルガメス三世の神属照合痕跡が発見、それを評議会の手によるものとして隠蔽しようとした工作までもが発見される。ギルガメス三世は評議会により医療神殿内にて意識不明のまま拘束。
    決起鎮圧軍として臨時総軍団長に任命されたエルラガルが向かう。

    陽神歴765年84月21日
    決起軍、国境上にてネボ神を崇拝する宗教都市バビロンに向かう。
    バビロンには世界六十言語の言語概念を司る言詞塔が存在しており、各国の共有財産となっていた。
    が、そこへの軍の派遣は一歩間違うと全言語支配を意味するため、各国は国連にて牽制を行い、意見の議決を出せないままとなる。
    同日、決起軍にバビロン制圧。

    陽神歴765年84月22日
    バビロンにネルガル氏族を中心とした鎮圧軍到着。
    同日。首都ウルクにて評議会の左派によるギルガメス三世の裁判が行われる。
    前王を亡きものとし、評議会を陥れようとしたことと、首都、軍の消滅を理由に、ギルガメス三世は王位継承権を剥奪され、意識不明のまま郊外医療神殿へと放逐された。

    陽神歴765年84月23日
    バビロンに到着した鎮圧軍、決起軍と交渉を行い、無血開城を成功。
    しかし各国の安堵とは別に、決起軍と鎮圧軍はバビロンからの撤収を開始せず。

    陽神歴765年84月24日
    各国内に存在する魔人系氏族、バビロンへと移動を開始する。

    陽神歴765年84月25日
    決起軍と鎮圧軍、国連に使者を送り、バビロンを恒久的な魔人の独立国として認めることを要請。それにはウルク評議会の同意もあり、各国の魔人系氏族を一国に集めて隔離管理するべき旨が添えてあった。なお、ウルクは国に災禍を及ぼしたイシュタル砲を、バビロン周辺半径二十ベールしか使用できないようにしてバビロン側へ譲渡。
    バビロンはウルクの同盟国として、各国の言語を警備保全する役目を負う旨を通達した。
    同日。
    ギルガメス三世はウルク郊外、大地母神カイの医療神殿にて目覚める。
    大地母神カイの宗派は、大地と水を司る娘神エンキを都市開発用に推す評議会によって地位を剥奪されており、首都ウルクでの力は弱くなっていた。だが、そこにはエンキを推す評議会に反する勢力が存在していた。

    陽人歴1年84月32日
    言葉を交わせるが、寝台から起きれぬ状態のギルガメス三世は、反評議会勢力”シャムハトの旗”と合流。
    カイの一級神官”カイ”より、今回の一件の真相を知らされる。
    イシュタル砲の発砲手続きは、評議会と結託したエルラガルの手によるものであること。
    エルラガルの新造された二腕は、決起軍との戦闘で失われたギルガメス三世の腕を修復移植したものであり、イシュタル砲発射はそれによる神属照合とハッキングを基にしたものであること。
    今、ギルガメス三世の身体として存在する二腕は、その戦闘でエルラガルが自ら切り落としたものであること。
    今回の内乱は、エルラガルを代表とする各国魔人軍と、ウルク評議会の結託によるもので、エルラガルは魔人の国を、ウルク評議会は言詞塔を通じてカナンの地の全権を握りたいと考えていること。
    イシュタル砲の権限は、完全に譲渡された訳ではなく、評議会はその奪還プログラムを有していること。
    各国は国連会議にて、ウルクに同調し、如何に優位な同盟を結ぼうか思案中であること。
    大地母神カイは、私欲による戦争行為を拒絶すること。
    かつてウルクにあったジェネレーター、ブルークリスタルロッドは、一時は都市の巨大化に追いつかずその力を失ったが、今はこの神殿に預けられて力を回復していること。
    ギルガメス三世に対しては、自分達が何ら拘束権限を持たないこと。
    そして自分達、多くの民が、ギルガメス三世の行った緑地化政策によって救われたことと、彼女自身がギルガメス三世を王たるべき人と認めていることを。

    陽人歴1年84月34日
    エルラガル、バビロンの塔王を宣言。
    ウルクの承認。国連内でも七割の都市国家が承認をする。
    同じ頃、各国からの魔人系氏族、バビロンに集結する。その数はかつてのウルク市民を倍する以上の数であった。

    陽人歴1年84月36日
    エルラガル軍、ウルクに突如侵攻する。

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    川 上 ですよ

    川 上 ですよ



















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