不定期俺日記ver.2

何というか適当に。



『昨今どうよ』

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  • 2006年08月24日TToD後編

  • 陽人歴1年85月1日
    首都ウルク東”シンの砂漠”にて、評議会はエルラガル軍の迎撃を行う。
    それはイシュタル砲の権限を奪還プログラムによって奪還し、砲撃を行うものであった。
    だが撤収したウルク再興軍の眼前、イシュタル砲は沈黙する。
    何故ならば、既にイシュタル砲の奪還プログラムはエルラガル軍に組み込まれていたサカバス系人工知能エレシュキガルにて書き換えられていたからである。
    かつてウルク国軍の軍事開発技術を掌握していたエルラガルにとって、最新鋭の技術を表に出さぬまま自分の手元に置き、未熟な技術を国軍側に置くことは容易であった。
    イシュタル砲の照準は首都ウルクに向けられ、評議会は降伏する。

    陽人歴1年85月3日
    ウルク市民が避難した後、エルラガルは示威行動としてイシュタル砲を発射。首都ウルクは消滅する。
    エルラガルはウルク以東の土地と、周辺都市国家をバビロンに組み込むことを宣言。
    そして各国に対し、魔人の独立国家の成立を再宣言すると同時に、己が言詞塔の守り神たることを宣言する。

    陽人歴1年85月3日
    エルラガル、魔人王を名乗り、言詞塔を王城とすることに決定。
    イシュタル砲を各国上空に移動させ、その近隣に試射デモンストレーションを行う。
    これにより各国、エルラガルへの同調を開始する。
    東ウルク、バビロンの属領となることを決断し、ここに魔人の領土が成立する。

    陽人歴1年85月6日
    西ウルク領内都市国家イシンにて、反エルラガル軍決起。

    陽人歴1年85月7日
    エルラガル、決起軍に対し、イシンの使用するグラ神系言語を塔内情報を利用して破壊。
    決起軍は言語喪失し、言語による思考すら不可能となって瓦解。そのまま鎮圧軍によって殲滅を受け、市街は魔人氏族の有する妖物達によって文字通りの餌場と化した。
    この経過と結果に、各国首脳はエルラガルへの服従を認めることとなる。

    陽人歴1年85月9日
    国連にて、エルラガルのバビロン独立国家完全承認。エルラガル、国連次期理事候補となる。
    なお、国連からはバビロンとウルクには闘争を即座中止する旨が要望される。
    そして国連にて、バビロンを各国の盟主として頂き、その恩恵と平和を受ける旨が決議される。
    その決議の実行は、バビロンとウルクの恒久停戦決議がなされる三日後、12日と決定され、その日を陰神歴の開始日とすることとなった。

    陽人歴1年85月10日
    ギルガメス三世、歩けるほどに回復し、各国情勢を理解する。二日後、12日の停戦決議によって、イシュタル砲と言詞塔を用いた実際上の魔人による人類支配が完成することを聞く。
    そして”シャムハトの旗”が、12日の決起を企てていることを知る。

    陽人歴1年85月11日
    ”シャムハトの旗”に参入することを決意したギルガメス三世は、ウルク郊外、旧ウルク市街として砂の下に埋まっていた都市跡に案内される。
    そこは前王が反評議会用に用意していた反乱軍基地となっていた。
    ”シャムハトの旗”は、”カイ”を主軸にした停戦決議阻止作戦を構築していた。
    停戦決議案阻止には、この基地に残されていた前王代理権限を示す親書を持ち、エルラガルへの宣戦布告を行うことが必要とされた。それも、評議会の阻止や隠蔽を無効化するため、バビロン言詞塔最上部にいるエルラガルへの直接宣戦布告である。
    言詞塔の管理する各言語にアクセスして宣戦布告を行えば、カナンの全ての国がその宣戦布告を”言葉”として聞く。そのために、この宣戦布告はナバ神の言語概念にアクセスできる上級神カイの一級神官”カイ”に任せられた。これは”カイ”がエルラガルの持つ言語と同じ言語属に属する民であるがため、彼女の言語は破壊されぬと考えられたためでもある。
    作戦では、”カイ”は反乱軍の空軍が輸送する地上部隊とともに、ブルークリスタルロッドを内包した砲撃空中機でバビロン中枢に突入する。外壁装甲によって外部からの破壊不能な言詞塔入り口を地上軍の援護と共に抜け、一階中央部から最上階に向け、ブルークリスタルロッドの砲撃を行う。これによって塔の言語安全地帯である中央階段部を最上階まで貫通。そこから最上階に突撃を行い、エルラガルへの直接対峙を行う予定である。
    そして出撃の直前、”カイ”はギルガメス三世に曰く。己がエルラガルの婚約者であったことと、彼と自分が生まれ育った土地は、ギルガメス三世の政策によって緑に満ちていることを。

    陽人歴1年85月12日
    早朝。停戦決議の上空を抜けた”カイ”と反乱軍空軍によるバビロン急襲は、魔軍主力が停戦決議の守備についていたこともあり、その突入までは無事に成功した。
    しかし言詞塔の一階部を制圧した時点で反乱軍地上軍はほぼ全滅。”カイ”は、だが、作戦通りに砲撃を行い、その破壊以外は無血状態で最上階に到達した。彼女はエルラガルと対峙し、塔の言語中枢にアクセスした状態で前王代理としての宣戦布告を宣言する。
    対するエルラガルは術式によって”カイ”を捕縛するが、既に言詞塔を通じて各国に宣戦布告は通達されており、前王生前時、前王よりも議決権が下にあった評議会は停戦権限を消失した。
    評議会は、前王が失われ、反乱軍のリーダーである”カイ”も捕縛されたがため、この宣戦布告は無効であると述べたが、反乱軍はこの一件の真相と共に自軍の現在のリーダーの名前を挙げる。その人物は、ギルガメス三世である。
    同日正午。
    エルラガルは魔軍をバビロンに撤収させ、塔内部を術式によって補完改造し、迷宮と化した。
    またエルラガルは、旧ウルク市街にて反乱軍が見せた動きにイシュタル砲を発射。
    旧ウルク市街は消失し、反乱軍もほぼ消滅するが、その直前に天上通過弾道軌道をもって射出されたものがあった。
    空中にてパージ展開したカーゴより現れたのは一機の有人機。それはかの戦闘でギルガメス三世が討ち取ったハイパーナイト系有人機を回収改造して自己進化型としたものであり、搭乗するギルガメス三世の補佐にはやはり回収されていたウトナピシュティムがその人工知能を回している。
    ギルガメス三世の空中砲撃は、だがバビロンではなく、天上のイシュタル砲に向けられていた。ブルークリスタルロッドの出力蓄積を得た砲撃は一発のみしか放てぬものであるが、イシュタルの人工知能を白紙と化す。
    ギルガメス三世はバビロンへと降下しながら宣言する。イシュタル砲がこれから自己の初期化を行って正常に戻ることと、支配による平穏をこれから自分が破壊する旨を。
    未だギルガメス三世の体調は万全ではないが、敵にして最強騎士と謳われた有人機は王の鎧として、そして剣圧増槽により強化可能な神剣エンリルと属性加算法により防護力を得る神盾シャマシュは、ウトナピシュティムと同期することで王の剣と盾となる。
    同日夕刻。
    ギルガメス三世はバビロン中枢を有人機の単機戦闘で突き抜け、エルラガルの塔への単機突入に成功した。が、ウトナピシュティムの記憶照合能力はこれをエルラガルの罠と推察、しかしウトナピシュティムは結論として突撃の続行を希望し、ギルガメス三世もそれに応じた。
    各門の魔属照合は、両腕に移植されたエルラガルの腕が行ってくれている。
    彼の突入に笑みを得た”カイ”がエルラガルに曰く。王が来ました、と。あの王は、力による支配と権利の主張を行わず、それを憎む者であると。
    エルラガル曰く、あの者は、王族としての権利無く、力も無く、王とは言えぬと。
    それに返して”カイ”曰く、あの王は、これから得ていくのです、と。
    笑みの彼女をエルラガルは石化凍結する。しかも塔の言語概念を使用し、彼はギルガメス三世が持つウルク系の言語を破壊喪失させた。
    これにより、ギルガメス三世は、言語と、それによる思考を失う。更には、エルラガルや、”カイ”と交わすための言葉さえも。

    陽人歴1年85月13日
    未明。
    エルラガルの塔一階中心部に、ギルガメス三世が開け入ったとの情報がエルラガルに伝えられる。
    エルラガルは全軍とともに、同調するウルク軍も各階に投入。ギルガメスに対し、ウルク陸軍の有する有人機軍”マルドゥク多色騎士団”と、ハイパーナイト系有人機を越える試作型の竜人型有人機やレッドナイト系までもが激突することになる。
    そしてサカバス系人工知能エレシュキガルによるイシュタル砲の再奪取には、7200秒が必要であるとの試算がなされた。
    エルラガルは四脚系有人機、八腕を有する試作有人機体ドルアーガR.I.P.を最上階にて用意し、搭乗した。この有人機は試作段階であるために搭乗者を取り込んだ後に戻すことをしない。そして自我さえ食い尽くす代わりに魔に属する最強の力を与えるものである。
    本来、この機体はR.I.P.=Rest.In.Peaceを示す機体称呼の通り、平穏な時代を築いた後、その守り神として鎮座し、機動することが無い筈のものであった。
    エルラガル、搭乗の際にエレキシュガルに曰く。この機体に乗ることで我も言葉を失う旨。だがその代わりに、魔人達の復権は必ず果たされるであろう事を。
    そしてエルラガルはエレキシュガルに命令する。我が王たる者を止めた後、総員の脱出を見届けた上でイシュタル砲を落下させて塔を破壊すべしと。その後の、言語と力を失った大混乱をもって、魔人達は人々の中にとけ込むか、または去るかどうかの選択をするであろうと。
    そして狂王ドルアーガR.I.P.と化したエルラガルは、ただ結果を得るためだけの存在となり、最上階で王たる者を待つ。
    もはやドルアーガ軍のイシュタル砲奪還まで、制限時間二時間。各国はその時刻をもって、バビロンに属するかウルクに属するかを決定することにした。
    その頃、文字通りの孤軍にて進軍するギルガメス三世は、言葉というものを失っていた。
    記憶すらも朧気であったが、イメージは脳裏にある。
    そのイメージとは、昨日降下する際に見た塔の傍らにあったもの。言詞塔の日陰となる場所に存在した一つの村と言える小都市国家のイメージだった。
    バビロンの都市や周辺国家は魔軍によって占領改造されていたが、その村は手つかずで、緑に包まれ、人々は争いを伺うようにはしていたが、魔人も人も戦争に気づかされていないようで、ただただ生活を営み、同じ存在として住んでいた。
    彼は思う。あの小都市国家は、一体誰の手によって出来たものなのかと。
    彼は思う。自分のしたことを認めてくれた一人の女性と、一人の友人を。
    そして彼は思う。朧気ながら、言葉という、今では音でしかないものを。
    思うたびに、両腕が疼きを上げる。
    それはかつてのこと。かつての戦闘の前に、友人と交わした言葉だ。
    お互い、同時に、顔を見合わせて、このようなことを言ったのだった。
    我は、また汝のようであれば良かりしものを、と。
    その言葉の意味はもはや自分には解らない。
    だが両腕の疼きが教えてくれる。
    自分がこれから、言葉無く、友の腕をもって全てを救いに行くことを。
    自分と共にいる仲間、ウトナピシュティムという音で表される仲間が、音を送ってくる。それは自分が言語を失う前、彼に命令した音だ。
    「言詞塔最上階にて王たる者を止めた後、総員脱出を見届けた上でイシュタル砲を落下させて塔を破壊すべし。その後の、言語と力を失った大混乱をもって、世界は平穏が無ければ存在できぬ世界になるだろう」
    音の内容は解らない。だが、その音が作り上げていくイメージがある。
    塔の陰に、まるで護られるように存在した緑の小都市国家。
    そのイメージが心の中央に存在している。

    そして王の激突を待つように、今、巫女が歌う。石と化し、珪素となることで塔の言語中枢とノンタイムラグでアクセスする巫女は、光速の密度と正確さをもって歌を謳う。
    笑みのまま、しかし眉尻を下げた笑みのまま。
     
    王よ お救い下さい
    王よ お救い下さい
    進化という宝を得て
    消えいく時間を超え
    言葉を交わせぬのが悪鬼であるならば
    言葉無い王は悪鬼の力の持ち主であり
    迎える私は言葉無い石になりましょう
    青の石杖は青空を望む喚起の象徴
    塔の崩壊は全ての混乱と平穏の祖
    そしてイシュタルの復活は天の理
    王よ お救い下さい
    王よ お救い下さい
    これより言葉無き者達を
    今より言葉ありし者達を

    -The Tower of DRUAGA-
    ---------------------------------------------

    二次創作いうたら、こういうのも有りだよなあ、とか。
    ともあれ細かいところのツッコミは野暮ってもんです(笑。

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    川 上 ですよ

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