不定期俺日記ver.2

何というか適当に。



『昨今どうよ』

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  • 2008年11月27日リハビリ的に

  • 電撃文庫の『ゼペットの娘たち1、2』からハリケーン(似ねえというか、そんな”まさか”のときの自分イメージ)
    zep.jpg
    「ほらサツキさん、これ、さっきの骨董市で買った御茶缶なんですけど、ゼペット鋼で出来ているせいか、前の御主人様の”とっておき”を中に入れたまま開かないそうなんですよ。
     ……何ですかサツキさん、その虚ろな笑みは」

    とか、勝手な情景を作ってしまいそうな(あ、上記シーンは自分の捏造です。妄想フラクタルエンジン点火……!)雰囲気のいい作品だったりします。
    最初の見開き読んだところで「あ、先読もう」と思える感じで。
    中編構成なので読みやすいかと思います。……いや物理的にじゃなくてですね(何との比較だよ)。

    以下自分的視点と言うことで。勘違いあったら御容赦。

    ゼペット鋼という意志ある金属と、それによる自動人形(機鋼人形)や人々の自立や居場所の獲得(自立能力があってもその発揮場所や、他者から認められなければ内的自立にはならない、でいいんだろうか)を一歩一歩ちゃんと踵から踏みつつ、振り返れるけど戻らないという感じで。
    自分の幸いをベットして他者と自分の幸いを得るための駆け引きを行うような。
    自分のあり方の最善を、自分と他人は幸いと認められるんだろうか。幸いの食わず嫌いの解消と摺り合わせの紡ぎは難しいよなー、というか。
    自分の理想像に他者との関係を含むかどうか、とか。
    何かいろいろ自分勝手な感想が浮かぶ作品ではあります。

    なお、書き手的な視点から見ると、個人的には61ページにある、
    「冬の日差しに照らされ、風にもてあそばれる庭の様子が見えるが、それを塞ぐように分厚いカーテンを閉める」
    というのは、”書いた”ことある人には解ると思うんですが、自分的にはスゲエ一文だったりします(あ、感覚違ったら御容赦)。冷たくもあるが動きのある冬の自然を”それ”とまとめて暖かい筈の厚いカーテンで”閉め”て遮断してしまう。冷たいが、動きのある明るい外と、冷たくはないが、暗く閉めきられた動きのない室内の対比と転換を行ってしまうわけで。
    こういう、身を回して軽く踊るような文が随所にあったりで。

    いやホント、良い作品です。

    ※私信
    あ、ラスボスはまだまだですよ!
    今スライム狩ってる感じで一つ。

    てなとこで。
    んじゃまた明日ー。
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  • 2008年02月13日去年

  • 藤原祐さんのレジンキャストミルクが終了した際、読んですぐに思いついたアイデアを二次創作にしていたら言い訳が多くなるようなものが出来たのですが、ええ、結論だけ言うと御本人にお見せしましたですよ?
    キャラが完全にこっちルールになってますが、まあ、自分の中ではこんな感じの日常やってんじゃないだろうかとか、そんな自由で一つ。二次創作! 二次創作!(魔法の呪文か)

    ※追記
    おわー、レジンキャストミルクをレジンミルクキャストとか書いてましたよ自分。
    朝見て自分でビックリしたというか。
    何故に本を横に置いて間違うか(あ、レジミルも置いてたからか……)。
    ともあれ誠に申し訳御座いません。

    では開始ー。
    -------------------------------

    rem01.gif

    ●『れみじる』




           ●
     晶が目覚めると、そこは昼の台所だった。
     ……台所? キッチンと言えキッチンと。
     いつものように訂正癖で訂正して、晶は状況を確認する。
     ベッドはない。目の前にはテーブル、尻の下には椅子。椅子の下には空気。空気の下には床。何もおかしいところはない。いつも通り自分は厳密だ。外からは夏の記号として蝉の声が聞こえる。
     ……だけど、何故台所で。
     ああそうだ。
     昨夜、硝子の夕食が遅れに遅れて、台所で待っていたところ、電話があったのだった。電話の向こうはどっかでよろしく世界の破滅やってる両親で、
    『何だお前、腹が減ったときはタバコを食うんだ。──意外だろう』
     血圧が上がりかけたので黙っていると、受話器の向こうから、ちゅぱっちゅぱっ、というちゅぱ系の音が聞こえてきたので結局血圧が超上がって気分が悪くなったのだった。
     つまりテーブルに突っ伏していたのは、寝ていたのではなく、
     ……空腹時に血圧上げたせいで気絶か。
     さて、と傍らを見れば、電話の受話器、子機がテーブルにおいてある。
     受話器の液晶を見ると、
     ……通話中。
     思わず視線を中央に定めてしまった晶が、ゆっくりと受話器に耳をつけると、昨日と同じ擬音がしたので子機をつかんで親機に叩きつけるふりをした。壊れるとまた面倒だから。
     ともあれ夏だというのに昼から疲れた。風呂も入っていない。
    「不健康だ……」
     よく考えたら一晩中、目を伏せている横で父親のちゅぱ音を聞かされていたのだが、そんな経験をしている高校生は世界を探しても自分しかいまい。他にいてもどうしようもないし、そいつが目の前に立って肩をすぼめて口を尖らせながら上目遣いでこちらを見上げる小僧だったら僕は「弟よ」と言って抱きしめられない。
     いかん。ちょっと錯乱気味だ。
     今確かなのは、父親達が通話料の無い世界にいるということと、
    「夕食」
     いや、もう既に昼か。ノット夕食。
     と、音がした。

     かんかんかんかんかんかんかんかん

     何だこの音は、いや声か、擬音か。どうでもいい。とにかく後ろから近づいてくるのは、
    「硝子か」
     振り向くが、誰もいない。
    「…………」
     壁際にある電話の親機が着信を告げる液晶を光らせた。
    『通話先:”ちゅぱ”様より』
     電話線を引っこ抜いた。
     そして、ふう、と晶が一息つくと、

     かんかんかんかんかんかんかんかん

     また、背後から音が響いてきた。
     ……待て。
    「硝子?」
     振り向くが、いない。あるのは照明の消えたキッチンの食器棚だけだ。
     だが、

     かんかんかんかんかんかんかんかん

    「おい、硝子」
     振り向くが、いなくて、

     かんかんかんかんかんかんかんかん
     かんかんかんかんかんかんかんかん

     音は大きくなってきて、晶は頬のあたりを硬くしながら、
    「お、おい硝子──」
     直後。
    「言ってみただけです。いろいろ準備があったので」
     右の耳元で硝子の声が聞こえた。
     晶が思わずのけぞって右を確認すると、そこにエプロン姿の硝子がいた。硝子はさえ箸二本をそれぞれの手にグーで握り、
    「では、昼食です」
    「え!? い、今さっきのセルフスルー!?」
    「悪い知らせとよくない知らせ、どちらから聞きたいですか」
    「まず僕の話を聞けよ!!」
     言うと、硝子は視線をこちらから背けた。彼女は、下を見て、ふう、と一息つきそうな口調で、
    「毎度毎度、聞いてないのはどちらですか」
     思い切り指さしてやりたい気分になったが、晶は堪えた。よく考えたら、自分の堪え度すなわちSAN値は硝子が来てからとてつもなく上がっているのではないかと思いながら。
     そして晶は、ゆっくりと息を吸い、
    「僕が、硝子の話を聞いてないって?」
    「はい」
     即答された。更に硝子は無表情にこちらを見上げ、
    「昨夜、夕食前に私はマスターに”今日は私の望むもので宜しいでしょうか”と聞いたのですが、マスターは耳元に受話器を当ててテーブルに倒れたままちゅぱっちゅぱっと妙な擬音を」
    「言ってねえよってかネタ引っ張るなよ!!」
    「では昼食です」
     ぶった切られた晶は、腹の底あたりに熱のようなものを感じたが、堪えておいた。
     堪え、三秒してから、努めて冷静な顔で、
    「昼食は、何だ?」
    「はい、急ぎで作っているので手伝っていただけますか? 私、鍋の方を始末しますのでマスターは御飯の方を」
     了解、と晶は体を動かす。座って気を失っていたため、足のあたりが重い。だがまあ、これでいろいろ気分もリセットだ。
     晶は自分の茶碗を左に構え、右に杓文字を持って、電子ジャーを開ける。
     電子ジャーの釜の中に黄色いものが出来ていた。
     茶碗左手の晶は、右の杓文字を黄色に柄まで突き刺し、そこで始めて気づいた。
     ……うちの米は──。
     黄色ではない。
    「────」
     初めて知ったが、十センチ厚のプリンは杓文字を柔らかく受け止める。
     む、とも、ぬ、とも言う感触が右手に伝わり、晶はこう思った。
     ……待て。
     こういうとき、どういう顔をしていいか、晶は知らない。どういう反応をしていいかも。
     ……えぅ?
     待て。これは昼食だ。御飯だ。白米の筈だった。今は黄色い。杓文字も持っている。電子ジャーだ。しかしプリンだ。では左手の茶碗はどこへ行けばいい。茶碗はプリンを受け止めれるか? これは哲学的な問題だ。一体僕はどうしたら! どうしたら!!
    「……マスター、何をさっきからバレリーナの白鳥みたいなポーズで固まってるのですか」
    「お」
     お前、と言おうとしたが、右手に伝わる杓文字越しのプリンの感触が晶を捕らえて放さない。
     ゆえに晶はかなり噛んで、
    「お、おまおま、おまっ、ぷ、プリ、おま、ジャーって、ジャーって」
    「了解です」
     硝子は片手を軽く上げ、電話機に近づき、電話線を入れ、
    「あ、ちゅぱ様ですか、マスターが凄いことに」
    「お前なあ!!」
     親に告げ口かよ! と思ったが、それより先に言うことがある。
    「何だこれは!!」
     顎で電子ジャーの中を示すと、硝子は、
    「────」
     はっとした顔でこちらを見た。
     その後で硝子は、こちらの右手に視線を移し、
    「何故杓文字を差したのですマスター!」
    「え?」
     変化球に疑問詞を返すと、硝子が目を半目にした。全く、と前置きまでされて、
    「釜ごと大皿にひっくり返してプッチンするのが常識なのに、解らない人ですね」
    「解らねえ──!! 大体釜の底にプッチン棒ついてねえよ!!」
    「穴が開いてないなら開ければ良いではないですか」
     どうしてこの女はたまにひどく男らしいことを言い出すのだろうか。
     はあ、と晶はため息一つ。杓文字を抜こうとすると、
    「あ、抜いてはいけません! 抜いたところからカラメルが漏れます! ──ああ漏れてしまいました。まるで砂漠からわき出る石油のように……!」
    「悪いの僕か!? 僕か!?」
    「そうやって結論を急ぎたがるのはマスターの悪い癖ではないでしょうか」
    「悪くないってフォローしろよ!!」
     ともあれ晶は、杓文字から手を離した。杓文字は別れを告げるように揺れていて、硝子が手を振り返していたが気にしない。プリンに感情も人格もないからだ。だから晶は、気を取り直すように、
    「さて」
     言ったなり、硝子の声が来た。
    「ではそちら、切った野菜を皿によろしくお願いします」
     野菜? と晶が視線を向ければ、流しの近くにはキュウリやトマトをタッパに切ったものがある。色の取り合わせと皿、そして夏という季節から連想できるのは、
    「冷やし中華か……」
     やれやれ、と晶は一度手を洗い、皿二つに野菜類を盛りつけていく。そうやって彩りが器に並べられていくと、今さっき見た黄色い固まりが記憶から忘れられていく。
     冷やし中華。
     夏の風物詩だ。どこで食っても同じ味がするが、ならば家で食うのは高級食堂で食うのと同じだろうか。
     まあいい。今は盛りつけに集中しろ。
     ……まずはキュウリ──。
     そしてトマト、ハム、茹でたモヤシ、更に黄色い錦糸プリン──。
    「ぬおおおお握った! 握った! 指の間からニュって出たぞ!! うわああああ!!」
    「……全く、何をトラップ一家のようなトラップ掛かった系騒ぎをしているのですか」
    「それよかどこの誰だよ冷やし中華じゃなくて冷やしスイーツやろうとしてるのは!」
    「違います。それは広義の冷やし中華です」
    「卵の代わりにプリン千切りにしねえよ普通!」
     言うと、硝子が首をかしげた。
    「何が問題有るのでしょうか。──卵はプリンから出来ているのに」
    「逆だよ!!」
    「違います」
     硝子が断言した。
    「卵を割っても中からプリンは出てきませんが、鶏にプリンを食べさせたら卵が生まれます。つまり、卵はプリンから出来ています」
    「────」
     思わず息を吸い、鼻の下を思い切り横に伸ばしてしまった晶だったが、
    「ひゃ、百歩譲ろう」
    「有り難う御座います」
     言う硝子に向かって、いいか? と晶は前置きし、あのな? と付け加えまでして、
    「じゃあ、じゃあさ」
     言った。
    「同じ理論で、鶏に親子丼食わせて共食いさせたらどうなる? それでも卵出るぞ?」
    「何を非常識な。そんなものチキンウンコにしかなりません。──大丈夫ですか?」
    「僕か?! 僕が駄目なのか!?」
    「それよりどいてください。これから麺を用意しますので」
     と、硝子がやってきた。
     硝子は晶が用意した皿の前に立つと、トコロテンの突き器を持ち出し、右に構え、
    「────」
     黄色いトコロテン状の軟体が冷やし中華予定の皿にくねった。
     硝子は、ふう、と額に浮いた汗を拭い、
    「今日は麺のコシがいいですね」
    「どう見てもさっき僕が握ったのと同じだよ!!」
    「……握って解らなかったのですか、板前向きではないと判断できます」
     晶は背を向けた。
     ……落ち着け。
     怒ったら負けだ。怒っても向こうには通じない。落ち着け。クールになるんだ晶。
     クールになるため、晶は傍らにあった冷蔵庫を開け、頭をつっこんだ。
     冷える。良い感じだ。ついでに中身も確認しよう。まさか器に入ったプリンばかりで中が占領されていると言うことはあるまいが。
     晶は前を見た。冷蔵庫の中は、日頃の硝子の管理がいいのか、何もなかった。四段有る棚には何も並んでいない。ただ、黄色いだけだ。
    「──待て」
     目の前にある空間に手を伸ばすと、冷蔵庫の四段空間を占める黄色いものに、その手首までが沈み込んだ。
     ずぶり、という擬音が口から出そうな感触と、柔らかさと湿りと抵抗に、晶は総毛立ち、
    「ぬ」
     ほ、と、妙な息が喉を超えて伸ばした鼻の下から出た。









    rem02.gif


     ……くそ。
     よく解らないが、晶はこう思った。
     ……してやられた!!
     膝を打つ、という表現も可能だろう。
     器に入っていると思っていたプリンが、まさか冷蔵庫に満ちているとは。
     一瞬、間違いが大きすぎて気づかなかった。更には触れて本当かどうかを確かめようとしてしまうとは。
     反省だ。
     ……だけどコレ、重力無視してないか? どうやってこぼさず作ったんだ?
     ふと視線を落とすと、冷蔵庫の下から手前側の床に、何かを引きずった跡がある。
     誰かが、冷蔵庫を尻餅つかせるように倒し、また起こした跡だ。
     晶は目の前の垂直に立ったプリン面を見て、床の跡を見て、
    「────」
     晶は息を整え、ゆっくりと冷蔵庫から手を抜いた。
     表面の硬い部分に、手についたものをなすりつけ、更に息をつく。
    「ふ」
     喉が渇いていて、軽い咳が出た。
     ……落ち着け。
     右手を冷蔵庫のドアの縁にかけ、ドアの陰に隠れるようにする。
     今、この不安定な状態を硝子に見せるわけにはいかない。
     ……ここで狼狽えを見せたら硝子の思うつぼだ。
     いや、向こうは何も考えていないかもしれないが、状況的に見てそういうことだ。
     だから晶は追加の息をつき、ふと気づいた。
     ドアの内側、飲み物がある。
    「…………」
     喉は渇いている。
     さっきから微妙に甘い匂いばかりで、少し呪われた気分にもなっている。
     何か飲もう、と思い、
     ……待て。
     待て、か。
     良い言葉だ。犬に言うならステイ。
     今日、この言葉を何度思ったことか。そして幾度無駄に終わったことか。
     しかし、晶は首を小さく横に振り、
     ……これからの僕は違う。
     受験勉強に失敗するための格言のようだと思いつつ、晶はドア内側のストッカーを見た。
     今、何か飲みたいと思うが、
     ……まず、紙パックは危険だ。
     中に仕込まれている危険性がある。外から中身の視認も出来ない。特に牛乳は駄目だ。何故ならば、牛にプリンを食わせても牛乳が出るからだ。
     ならば安全なのは調味料と、透明な瓶などに入ったものだ。
     ……瓶。
     ”オレンジジュース”、というラベルに、つい反射的に手を伸ばしそうになり、晶はその衝動を抑え込んだ。
     ……待て。
     待つんだ晶。ステイ、ステイ僕! よーしよしよし。
     いいか、ひょっとしたら、これはオレンジ色に見えるだけで、別のものかもしれない。
     そうだ。
     ……マンゴーだ!
     そう、そうだった。マンゴープリンはオレンジジュースに似た色だ! ああそうだそうだ危険だ! 何故ならばマンゴーの木の下にプリンを埋めてもマンゴーの実がなるからな! ああそうだ、だとするとこの横にある瓶の中身、僕が昨夜作ったカフェオレも、カフェオレプリンに変えられている可能性がある! 何故ならば僕がプリンを食ったら尻からカフェオレが──、出ねえよ!
    「────」
     と、晶はカフェオレの横に視線を向けた。
     そこにあるのは、プラスチックの瓶に入った麦茶だった。
     夏場だから常備しているもので、向こうから硝子の声も、
    「そろそろ出来ますので、麦茶をお願いします」
    「あ、ああ」
     そうだよな、と、意味もない言葉を晶は思った。麦茶は無害だ。黄色くない。少なくとも乳製品系の色をしていない。透明度もある。
     そして今、硝子は食事としてプリンを仕込んでいるが、飲み物は必要だろう。
     それに甘いものばかりでは箸休めも必要だ。紅茶もコーヒーもないのだから、
     ……麦茶か。
     行儀が悪い、と思いつつ、落ち着きの一口として晶は器を開け、麦茶を喉にあおった。
    「────」
     何か、違う味がした。
     定番は、やはり麺つゆだろう。一気に飲めば徴兵検査も免れるというアレだ。
     だが、この麦茶は違う。
     ……どう違うかと言えば、
    「あ、それ、カラメルソースですが」
     晶は吹いた。
     あ、いかん、鼻からカラメル。これは人類として前代未聞な。
    「マスター……」
     硝子の声が聞こえる。しかしそれは、何故か緩やかな感情のこもった声で、
    「まさかその超ラージプリンにつけるカラメルを、口に含んでつけていただけるとは。すなわち間接ソース。──これまさしくプリンが結んだ愛と解釈して宜しいのでしょうか」
    「直接ソースって何だよ! ってか麦茶どこだよ!?」
     晶が振り向き問いかけると、硝子が首をかしげていた。
    「麦茶なら、手に持っているではありませんか」
    「違え──! これカラメルだろ!? 砂糖だろ!? 飲んでみろよ!」
    「そんな、ガブ飲みしたら糖尿になりますよ」
    「言ってること繋げろよ!! 麦茶飲んだら糖尿になるかフツー!! 大体何で飲み物としてカラメルが定義されてるんだ!」
     カラメルの入ったプラスチック容器を振りながら叫ぶと、硝子が更に首をかしげた。
     彼女は、無表情なままに、
    「甘いプリンを頂いたら、更に甘いカラメルで箸休めするのは食事の基本です」
    「カラメルとプリンって、一緒のものじゃないのか?」
     思わず尋ねると、硝子がわずかにのけぞった。眉をひそめ、一歩を後じさり、
    「その二つは表裏一体。生まれ有れば滅び有るように個々は寄り添いながらしかし同体とはならないものですよマスター! それなのに一体何を……」
    「え? あ、ちょ」
    「良いですかマスター、例えるなら私がプリンでマスターがカラメルです」
    「お前より僕の方が糖度高いのかよ!?」
    「つまりそういうことです」
    「切った! 切ったなこの女!!」
     まあまあ、と硝子はこちらを手で制した。
     そして硝子は、
    「とりあえず落ち着かれるのが良いかと」
     言って、急須を取りだした。茶葉の袋の中身を入れ、ポットから急須に湯を注ぐとろこまでを晶は見る。
     ……茶か。
     茶葉、急須、何よりも今、お湯を見た。
     ならば黄色いものや黒いものが差し挟まれる余地はない。
     ……大丈夫だ。
     視認は何にも勝る安全確認だ。
     ゆえに、ややあってから差し出された湯飲みを晶は受け取り、温度を確かめながら呷った。
     とろけるプリンであった。
    「────」
     想像していた緑の飲み物とは違う吸引力を要求され、晶はとまどい、結果として喉に詰めた。
     真上を向き、晶は数秒。そばに硝子がやってくる足音が聞こえ、
    「マスター?」
     うるさい。ちょっと今、今は駄目だ。後で叱る。超叱る。
     ともあれ晶は上を向いたまま、垂直に三度ほどジャンプして、喉にあったものを胃に流し込んだ。その後で、
    「何だ今のは!!」
    「お茶の紙パックに移し替えておいた粉末式のとろけるプリンですが、それが何か?」
    「あ、あのな、喉に詰まって死ぬところだったぞ!」
    「いけませんねそれは。これを飲んで流し込んでください」
    「カラメル出すなあ──!!」
     あ、と晶は気づいた。今、始めて先制防衛に成功した、と。
     ……いける!
     勢いづいた晶は、完全に気分を一新しようと考えた。
     リセット、そう、リセットだ。
     だから、現状を断ち切るように、晶はこういった。
    「──風呂に入る!!」

        ●
     晶が早い風呂に入ったのを確認してから、硝子は次の食事の準備に掛かる。
     時計を見る。
     先ほどまで昼過ぎだったのに、既に時刻は五時を過ぎている。
     時間が過ぎるのが早い。だが、硝子は時計から目を外し、
    「────」
     小さく笑った。
    「いつ、気づくことでしょうか」
     と、風呂場から戸を開ける音と足音が響いた。つながっている洗面所のドアの向こうから晶の声が、
    「ふ、風呂釜の──」
    「先ほど、飛び込む音がしましたが、──そんなにプリンが好きだったのですか」
    「どうやって湯を沸かすんだよ!!」
    「そのままどうぞ。──焼きプリンになりますから」
    「製法違うぞ……」
     つきあってくれるマスターは心優しいと硝子は思う。
     そして晶が戻り、しばらくして、家の給湯システムがオンになるのを硝子は見た。風呂釜が使えないからシャワーを使うらしい。
     だが数秒して、先ほどより急いだ音が風呂の方から聞こえ、
    「しょ、硝子! シャワーから熱いカラメルが! カラメルが!!」
    「黄色人種のマスターが頭からカラメルを浴びればそれはまさしくプリンのような……」
    「語るなよ! 火傷して死んだらどうする気だよ!!」
    「そうやって話すことも出来ないと思いますが」
     まだ気づかない、と、硝子はまた小さく笑う。
     いつになったら気づくことか。
     洗面所からは水が出る。それにマスターが気づくまであと二十分くらい。そしてキッチンに戻ってきて時計を見て「夕食はまだか」というには三十分。
     そして電話が鳴るまで五十分。
     いつになったら気づくことか。
     どうなのだろう。
     もう気づいているのかもしれないけれど。
    「マスターはお優しいので」
     つぶやいたとき、洗面所から声が聞こえた。
    「硝子」
    「何でしょうか。リンスは沖縄産、シャンプーは石垣産の砂糖ですが。洗面所の歯磨き粉は練りプリンです」
    「そうじゃなくてさ。──洗面所の蛇口から水が出たぞ!!」
    「出て当然なのを、何を西部で金塊見つけたヤンキーのような声で」
    「うわ、こ、これ、水だよな?! 透明なプリンじゃないよな!?」
     透明なカラメルだったらビックリするんでしょうか。
     ともあれ、彼女は小さくつぶやく。
    「いつ気づかれて、終わるでしょうか」
     気づかれたら残念だけど、終わりにしよう。
     わがままだと解っているから、自分の心の逃げ場としての譲歩もしている。だから、幾度も問うているのだ。まずは、
    「悪い知らせとよくない知らせ、どちらから聞きたいですか」
     それは、知らせたらこの時間が終わってしまう私に対して残念な知らせ。
     そして、これから一時間後くらいに、こう問うのだ。
    「今日は私の望むもので宜しいでしょうか、と」
     ものとは、別に食事のことだけではない。
     私達にとっては、世界だってもの扱いなのだから。
     気づかれているのだろうか、いないのだろうか。
     それとも、聞き方が悪いのだろうか。
    rem03.gif


                               (了)

  • 2008年01月28日まだまだ

  • 1210.jpg

    出るぜtwelveラフ。

    ということで、俺的ティエンの最古ラフ発見。
    ホントによく保存してるなあ……。

    んで、このティエンは企画書用ダミーを作る際に、
    「とりあえず自分の叩き台」
    として描いたものだったりします。既に長物を持つことが自分の中で確定したいために、腕が構えてますな。
    んで、ここまでラフを描いてみて、
    「企画書用」
    ということを考えると、やっぱりこのデザインでは引っかかりがある。
    それは当然のことですが、会社としての企画にもなるわけでして。
    企画を採ることを考えると、個性をある程度出すのと同時に、
    「これちょっと困るんだよな」
    的な部分は削り落として置いた方がいいという、そんな感じで。

    このデザインで言うと、肩や腰のアーマーがそれに当たります。
    自分のデザインのラインとしては、こういう直線と三次元立体系のデザインも有りだと思うのですが、フツーの人が見たら「これで戦国?」「ファンタジー?」「攻撃的すぎない?」となるとも思われるわけで。
    クライアント的な嗜好で言えば「女主人公は”可愛い”方がいい」んじゃないか、とも。
    ゆえにパーツ構成は変えることなく、パーツ形状をアーマーとして解りやすい物にして、スカートの裾のカッティングもこんな浅いカッティングだったら入れない方がよかろと思って、代わりにフリル入れたりしてみる、と。
    そうやって出来上がったのが、
    1201.jpg

    こちらですな。
    帽子とかリボン部は変わってなかったりします。ただ、髪型は初期のものだと「フツー過ぎるかも」ということから”手を入れている”髪型にしています。
    ううむ。

    ともあれそんな感じで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2008年01月17日まだまだ

  • 続くtwelve起源。
    1207.jpg

    ムメイの企画書用ダミー設定画。
    ムラサメは鍔から刃に掛けてが犬の横顔イメージになってます。
    柄が逆曲がりなのは、背に背負って抜くための工夫。腰帯なら逆曲がりにしたいところです。おそらく背から抜き打つとき、鍔より先、犬顔のあたりに手を添えて押し上げ、てこの原理で速度を上げるはず。

    初期案ではムメイはパーティを離れていることが多く、メシの時間にどこからかやってきてはまた食って去っていくというキャラでした。だんだん慣れてくるとマイ皿とか用意してやってきたり次はカレーが食いたいとか言い出して厚かましくなる。
    また、初期案ではティエンと並ぶもう一人の完全主役格で、ストーリーが分岐することも考えていました。
    ティエンが葵側シナリオだとすると、ムメイ側は尾張側視点。マサナガを倒した後、その負の遺産を滅ぼすために敢えて国の敵に回るというもの。これは全ての総量が単純二倍になるということからオミットされ、完成版ではフジヨシがその役を担っていくことになっています。
    とはいえ初期段階から、
    -------------------
    特記:主人公、ムメイ、ヤマトで三馬鹿。
    --------------------
    うん、何かここは最後まで変わらなかった気がします。

    なお、上記の分岐を別として、当初のシナリオでは全60話くらいになる予定でした。
    しかし尾張編の分岐を無くしても、60話の分量はゲーム製作現場の総作業量的に叶えられないと解っていたため、それを一気に半減以下にしています。

    削ったシナリオの内、あったらイメージ違ったよなあ、と言うのは、

    ・「虎吠奪還」:初期段階、タマヒメが持ってくるのを受け取りに行くが、フジヨシ一行に追走される。ピンチの時に虎吠が来て逆転成るか。

    ・「ヤマト合流」:京に行く途中、京に入れなくなったヤマトと合流し、京の表門で鬼達と戦闘。その腕を買われて京に入るが、何故か内裏にはもう一人のティエン(ミナルの返送)がおり、マサナガ追討令の中止を訴えていた。

    ・「シイヒメ護送」:小谷に嫁入りに行くシイヒメが、護衛を妖物の襲撃で失っているのを敵側ではあるが助ける。彼女を気に掛けるマサナガの意外な一面とか。

    ・「セツヒメ」:セイショウが旅に出れないのは許嫁のセツヒメがいるからだが、戦争によってセツヒメは命を失い、その姿を神器に変える。実は昔にセイショウが助けたウサギの精霊が彼女であり、死して神器に身を変えたのだった。

    ・「灰吠太郎」:村を荒らす大猿に立ち向かえるのは老いた神犬のみ。その犬を探してきたヤマトとムメイは大猿を撃退したところ、大猿は猿の神器へと身を変える。そして神犬は天に昇り、いずれムメイの前に新しい姿で現れることになる。

    ・「ミナルとフジヨシ」:非戦闘イベント。フジヨシに、戸惑うように褒めて貰いたがるミナルと、それを影から応援するタケマスだが暑苦しい。

    ・「関東大会」:マサナガに立ち向かう前に、まとまらない関東諸侯を三発殴って言うこと聞かせろ。

    ・「WBC」:平戸で開かれるバーリトゥードの優勝商品に神器が出た!

    とかいろいろ。
    「セツヒメ」「灰吠太郎」「WBC」は最後まで残りましたが、他シナリオとの整合性や手間など考えて削ることになりました。バスクはWBCシナリオの名残が平戸の一騎打ちですね。実はアレ、トーナメント形式でいろいろな敵と戦う予定で、その後、大和のキリスト系ネットワークを用いて情報を仕入れてきたりするはずでした。

    ちなみに、会社に提出する前段階、オミットする部分もこんな感じに書いてます。
    ---------------------------

    ・イベント
    そしてシナオとギコウを外に送る皆。
    二人はティエンに不戦条約と商業同盟を結ぶことを決める。
    「確かに今の葵家よりも、新しい葵家の方が面白そうではありますね。葵家が復興し、商業の場になれるよう、もし貴女が勝利したならば相模と南総は援助を行いましょう。そして貴女達が駿河に攻め入るときは、陽動としての兵を動かしましょう。その後は、……また相模は南総と湾の入り口を掛けて争うと思いますし、長寿族の国を作るために戦い続けると思います。そして貴方達はマサナガ公の討伐に行くのでしょう」
    そしてシナオは言う。
    「出来ることならマサナガ公を討伐した後の世までを考えられるようになってください。この争いばかりの大和にどうすれば平和を導けるのか。京の街では亡霊達を鎮めたと聞きます。マサナガ公を倒したとしても、彼らのようなものが出る世になるのでは、変わらないのですよ」
    「では私達は──」
    「魔神の力を借りるマサナガ公の勢力は、おそらくこの時代最強の軍勢でしょう。それを倒すことが出来る者が……、ただ単に自勢力をもっての天下を望んでいたならば?」
    「また同じことが起きます」
    「そう、あの大勢力の躑躅のマサライもそのことが解っていて、しかし自家のしがらみや政治的な孤立から、そういう戦いしかできませんでした。もしマサライ公が尾張との決戦に勝ったとしても、第二のマサナガとなったでしょう。──では、マサナガ公を倒すものが、もし多くの人々の理解を得て、平和を望んでいたならば?」
    「それは……、私達に多くの仲間を得て、マサナガ公を倒せと言うことですか」
    「ええ。それが私の望む貴方達の行く末です。貴方達がどう望み、進んでいくかは別ですが、そういう結果としての国が出来ればいいですね。そして私達が住める国がその中にあることも。──今回の話し合いと、語られた未来は、その一つなのだと思います。それをもっとたくさん、考えていけるようにお願いします」

    -----------------------
    堅え──!!
    PSPの画面上でこんなん言われても解りませんわな。
    これは江戸に攻め込む前のイベントで、この前に「江戸を今後どうするかの政策会議」「大和による商業的説明」「青葉や諸侯との軍事同盟」「これに対する尾張家の動き」のイベントが存在する予定でした。
    が、長すぎるため、大幅カットしたり、なるべく”一言”で詰めるようにしています。
    完成版では、ここらへん、弁士が一気にまとめて解説しています。

    なお、PSPでボイスを使うかどうか何てのはこの段階では不明だったのですが、シナリオ書きの時は、ダミーのシナリオ画面を作ってPSPのボタンを押し、
    「三十~四〇回くらい押すと、どんな話があったり画面が動いていても飽きるなー」
    ということから、なるべくボタンを押す回数30前後で1シナリオが収まるように詰めている他、シナリオ中もボタン十回くらいでシーンが変わるようにしています。ボタンを押すというのは単調作業なので、集中力が続かなくなり安いわけでして。だから画面側になるべく変化をつけ、飽きられない内に戦闘へ移行しようという考えです。
    そうやってシナリオを詰め、短いボタン回数で話を進めたり、また、中断の後も流れが理解出来るようにするため、弁士のキャラが出来たという感じです。

    てなとこで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2008年01月16日さてさて

  • まあ何だかいろいろと。
    ふとtwelveの五周目を始めました。仙玉が全く良いの入らないのでどーしたもんかな所がありますが、そこらへん狙ったプレイしていないのでまあいいか、と。
    1205.jpg

    自分ティエンのアイキャッチ。初期企画書のタイトルとか、他の場所埋め用。シリアスっぽくみえてもお気楽的なノリというのは初期案からのものですな。
    当初、白丸は黄色かったのですが、ティエンと合わせたら恐ろしいほど黄色いというか、自分的に見た感じが「カステラ……?」な感じだったので白にしましたというか、精霊だったらちょっと違った色の方がいいよねとか考えて青とか緑も試したのですが、どう考えても食べられなさそうなのでやめました。白だと大福みたいでいいで(略。

    また、旧ティエンの持つ武器は、虎吠で「こほう」。穂先の部分が横から見た虎の顔をイメージしたものになっています。ついでにいうと槍ではなく長刀なのですが、弁慶と被るので正式版では槍となっています。
    旧ティエンは異国人と大和人の混血という設定において、異国側の方が強く作られており、衣服なんかもそんな感じです。黒の色が多いのは、両親を失ったことを引きずっているから、という設定などもありました。

    で、自分内の初期案では神器持ちには全キャラに精霊がつく予定でした。だけどそれだと、正体を隠してる人がバレますので無しということに。
    そして、そこらへんに通じるのですが、完成版では、全体的に「暗い」設定がオミットされています。
    たとえば実は主人公、自分の初期案では、
    -------------------------
    父の命を戦場で救い、変わりに傷ついた老鷹は、精霊の化身であり、神器に相応しい人間を捜していた。だがそれが叶わぬと悟ると、老鷹は父に対し、神器に相応しい人間を育てるようにと依頼して死んでいく。父が帰宅すると、子が生まれていた。その子の枕元には誰も知らぬ間に一羽の幼鷹が眠っており、一本の刀が置かれていた。
     父と母は主人公を育てるが、やがて鷹が依頼したように主人公が成長していくのを見て、主人公が離れていくことを怖れる。彼らは刀を隠し、鷹を遠ざけようとするが、主人公は十八の誕生日に納屋にしまわれていた刀を見つけ、空から鷹の精霊が戻ってくるのを受け止める。
     観念した両親は主人公の旅に出る決意に負けて旅立ちを見届けるが、精霊の行方を探していた尾張家が既に軍を動かしていた。
     主人公が仕事から村に戻ると、村は壊滅されていた。主人公は尾張家に刃向かおうにも力無いことを悟り、旅をしつつ、世の動きを見ることにする。
    ----------------------------
    ってこれがどうしてフリーターに!?

    つーか、単純に、「重すぎる」だろうという判断がありまして。そしてクライアントさんの方の要望も、「楽しめるもの」ってのがあったので、誤解が生じそうな設定は削っていっています。
    自分はこのくらいの設定のキャラなら平気でギャグ入れますが、雑誌などの紹介ではそこまで踏み込めない可能性もあるわけで。シリアスを見込んでプレイして笑い入っていたらちょっと難しい的な。自分の作品だったらそれもOKでそれなりのやり方がありますが、会社としての企画となるとそうでもないわけで。企画の場合、安全圏と”本当に必要かどうか”の判断は常にあるものだと思います。
    よって主人公は、前にも語りましたが、基本的に他キャラクターを”見ていく人”になっています。
    ……とか書いてますが、この自分初期案の時点で、主人公が鷹の精霊に名付けた名前が、
    -------------------
    精霊:鷹”ツクネ”
       ツクネはSDとして主人公の頭や肩に乗ったり、周囲を飛んでいます。
       結構マイペース。
    --------------------
    ノリはかなりC調だったようです。

    1206.jpg

    キャラ紹介で使用したモノクロ。ぶっちゃけ一枚五分。
    企画書は短期間で作るものなのですが、絵などを用意する際はクオリティと枚数の勝負となります。時間掛ければいい絵が出来ますが、そんなこと言って企画を通すことを怠ったら駄目なわけでして。そのフォローとして、幾つかの絵柄を短期間で描く方法を身につけておくと、結構役に立つと思っています。

    しかしまあ、企画作製時のファイルなど見直すと、細部どころか大きな所も作り替えていたりして。三日の間に無駄なことやってんなー、という感が……。

    ともあれそんな感じで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2008年01月15日何とも

  • 1201.jpg

    まあいろいろと。

    今回のカットは何てーかというと、twelveの企画書段階で使用していた、一種のダミー絵だったりします。
    言うなれば、企画作成段階における自分ビジュアルのティエン。
    企画書は会社の方に行き、そこで会議に掛かってブラッシュアップされて、更にクライアントさんのほうでキャラクターデザイナーを決められるわけですが、その頃にはもうこのダミー絵は使用されなくなっています(正確に言えば、企画が動き出した時点で使用されない)。
    よってキャラクターデザイナーさんなどにはこれは渡らないもので、基本としては社内で話などするときに”具体的なもの”が必要なので、こういうダミーを作っておくわけです。そしてホンモノが来たら総取っ替えするのですな。

    以下、TENKYとかTWELVEの作業とかとは無関係で、自分にとっての”企画”の仕事と、”企画書”についての部分的な話というか。
    書く意味あるかな、とか思ったりもするのですが、普段何やってんのアンタとか、そろそろ就職活動の時期ということもありますし(その意味では悪い見本だと思いますが、”定法がない”という話は出来るかと)。

    で、自分の仕事の性質上、というしかないものでもあるのですが、このタイプの企画書用グラフィックについては実質的には矛盾のようなものを孕んでいます。
    それは、
    ・グラフィックなど使用することによって企画を理解させ、通りやすくする
    ・企画が通るとそのグラフィックなどは白紙に戻る
    というもので、企画書が気合い入るほど、企画を越えた段階ではそのビジュアル部分などは繁栄されなくなる、ということなんですな。
    言うなれば、企画を通すためには有用だが、通した後は無駄になるという感じで。
    だが、企画者は、まず企画を通すことを本分とするわけでして。通れば会社に仕事が入る=社の全員の当分の収入確保というわけで。ここで企画を通せるかどうかと言うのは、かなり勝負な感があると思っています。
    そして企画のコンペが行われたときは、企画の内容がまず第一ですが、それらのレベルが同等であった場合、イメージなどが掌握出来ている方が好まれます=”どれだけ作る物をとらえているか”の完成度の勝負になるわけで。
    そういうときに、こういうグラフィックイメージとかは役に立つ。

    1202.jpg

    コレなんかも企画書用に作った物。

    twelveの企画は、まずクライアント側からのコンペ的打診があり、その第一回企画書提出までが、三日くらいでした。クライアント側というか、大体普通に考えて、そういう第一回は「アイデア出し」の様子見になるものなのですが、
    「その時点で結構”見えている”と面白いよなー」
    という感じで、キャラ絵とかを一気に用意することに。
    三日といっても、三日目にクライアントさんが来るので実質二日。その中で、武器を持ったキャラクターの絵を三枚(ティエン、ムメイ、ヤマト)と上図の風景、それとアイキャッチ風に仕えるSDティエン。
    でまあ、ゲーム部分もシステム的なところを文字よりビジュアルという感じで簡易なダミー画面作って説明。
    更にはストーリー部分。自分はもの書いてますし、そっちの職もありますから、企画提出の際にはそういう能力がウリになります(逆にマイナスになるときもある)。だからtwelveの基礎になるストーリーを、最初から最後まで、他登場キャラのリスト(名前と所属、関係など記したもの)とともに文庫にして30ページくらいのものにまとめて提出。
    ・表紙
    ・イメージ(世界観、導入など)
    ・コンセプト説明(何がやりたいか、目的と手段、面白さの部分、フォーマットなど)
    ・全体フロー
    ・部分フロー
    ・特徴的システム
    ・キャラクター紹介
    ・ストーリー
    ってので、大体A4で20枚くらい。
    企画書は人それぞれだと思いますが、自分の場合、キャラの設定書やストーリーなどがつくので長めになります。一応、最初のイメージ、コンセプト、全体フローで短めの企画書になるように設計し、クライアントが短いものを求めていたらそれを提出という風に考えています。
    言い換えるなら、短めの企画書を提示する方の場合、その企画書の目的は作られるゲームの基礎アイデアを伝え、クライアントに”出来るもの”を”想像して貰う”ことにあります。
    対し自分なんかのようなやり方の目的は、クライアントに”出来るもの”を”見て貰う”ことにあると考えています。
    無論、ここらへんは自分考えなので、たとえば社内でも千差万別ですし、外に出れば人それぞれにやり方や考え方が違う。
    大事なのは、目的=企画を通すことであり、そのために、自分の能力をもって相手に”何が出来るか”を示すことでして。
    そこらへん、この自分ティエンは、twelveというゲームを世に出すスタートを作り得たと言うことで、何とも感慨深いものだったりします。

    というか、当時の作業はかなり無茶だった気が。
    上述のものを用意しなければならないことは解っていたのですが、用意出来るかどうかは別でして。ついでに確かクロの3か4の最中。
    ティエンは色数絞って金属表現にかなり頼ったり、デカールテクスチャも二種類だけに絞ったりしたのですが、他のキャラも同じクオリティとなると気分的に泣きが入るというか。
    出来上がったのは提出日の昼だった気がします。最後に作業したのはキャラ紹介のページだった筈ですが、これは時間がなければ省略出来たもので。

    1203.jpg

    キャラ紹介はこんな感じ。小さくしたのはネタバレ多すぎなので(笑。
    というかハシャぎすぎだ。

    1204.jpg

    これは企画書として完成させる前の段階のデータ。
    最終的には下側に、大文字で概要が入り、説明を読まなくてもそこだけ読めばいいようにしておきます。
    また、左の灰色の縦帯は、白抜きで字を入れてデザインします。そうすることによって情報の補助が出来ますし、デザインが入った企画書は印象もいいので。
    そんなことやってるから時間掛かるんですが。

    まあ、こんなことをしておるわけです。
    なお、twelveはビジュアル的な部分で直接関わっていませんが、わしゃ好きですよ完成形。俳優さんの声がついたキャラをPSPで動かしていると、やはり完成形が是だと思います。
    そうやって完成形を作っていくのがデザイナーさん達の仕事。そこを始めるための仕事が、企画としてのまず始めの仕事というところでしょーか。
    そんな感じで一つ。

    ともあれそんじゃまた明日ー。

  • 2007年10月12日さて

  • presiro01.jpg
    昨日の続きで白い方。
    アニメキャラで白というと基本的に体制側の悪魔になるわけですが、これで貴様は神にも悪魔にもなれると言うことでブレストビームもありかと思いましたがここはやはりストナーサンシャイン風味かもよ。
    まあ、昨日のが近接系だったのでこっちは遠隔系で。
    これで指揮系と近接補助がいれば強襲部隊が出来ると思うのですが。
    ううむ。
    なお、いらん設定としては必殺技発射と同時に肩下などの炎が消え、しばらくすると変身解除みたいな。炎はテンションで噴出アップとかするとCG効果にしても映えるかなあ、とか。

    ともあれそんな感じで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2007年10月11日うろおぼえ

  • prekuro01.jpg
    プリキュア黒。何かふと思い立ったエウレカ。
    友人達と深夜の騒ぎの延長で、そのままつけてたテレビで観た憶えが一回ほど。脚本がもの凄くよく出来てた憶えがあります。
    フリルは女性のフレームパターンだと思うけど色逆だから炎じゃないよコレ謎光。
    攻撃をこれから右上にスナップで弾いて、その勢いを利用して体を右に回しつつ左腕を前に伸ばして相手の襟首(何でここ明確に指定?)取りに行ってるつもりで。

    ともあれそんな感じで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2007年10月04日何か

  • dqsou.jpg
    思いつきでラフったDQ3女僧侶。
    ちょっと迷ったせいでボンネットが小さくなってしまったというか。
    別に神に導かれているのだから人の目で外を見る必要もないし、神の力を顕現する職業なら人の顔など見せるよりも神のシンボルを見せた方が良いのかもとか。
    また、神の戒律を守るシンボルとしての自我の拘束としてベルトを装飾として使用。十字に見えるのはベルトの交叉で水平と垂直に拘束するイメージを与えることで九字のように自我を塞ぐかな、とか。
    クレリックと一見して解った上で、既存のクレリック像と違うものを作るというのは難しいものだなー、と改めて痛感。

    ともあれそんなところで。
    んじゃまた明日ー。

  • 2007年07月24日イタタ

  • 1350719_807552069.jpg
    って感じでまた古いというか古すぎて判断つかなくなってる設定画。
    よく見ると、呪文打ち返しバットはオブスタとかでも出してますな。ガーブを使えるロードが”僧侶”系だったので、だったら捻って日本の僧侶という発想から、仏像系の造形を突っ込んだ憶えがあります。
    術の動力としては精霊石板をカートリッジとしてたり、後光部位が折り畳み可能だったり、排気管なんかもありますが、これなんかも今でもやってるネタですな。
    やってることがホントに昔から変わらないと言うか。

    以前のドラゴンとか別館のポセイドンよりも後に描いたものですな。それが解る理由は、前にも書きましたが、アニメ系髪の毛(房型)の立体把握が出来ず、練習として描きまくった上でオールバック系の単純形状だったら何とか描ける(というか自分的に”納得”出来る)ようになって来た頃のものだから。
    よって髪の毛の生え際など隠してたり、頭部形状がちょっと引っ張られてますが、そんなこんなで自分のバリエーション増やしているわけだったりします。

    なお、この頃までの描いたものを見ると、圧倒的に男キャラばっかで女性は必要がないと描いてなかったり。理由は単純に、美術系の画風以外の、漫画的、アニメ的絵柄で女性描くのが下手だったからで(これは今でもそう。対する男性キャラは動作とか体パーツについて、困ったら自分見ればすぐに理解出来るもんですが、女性キャラはそーもいかんし。動作時のパーツを見ても、整合性が遊び部分無くてタイトだったり、体の重心とかかなり複雑なのです)、そういう絵柄で女性キャラを描くというか、描かざるを得なくなったのは、大学時代に美術部の仕事や広報で諸処カット描いたりした頃からだったり。
    懐かしいというか何というか。
    つーか物持ちが無意味にいいよなー……。

    ともあれそんな感じで。
    んじゃまた明日ー。

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    最近どうよ?

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    川 上 ですよ

    川 上 ですよ



















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